結婚式二次会にネクタイとチーフでワンランクアップのコーデ

結婚式二次会にネクタイ©PavlovskiJenya – iStock.com

結婚式二次会で男性ゲストの服装に求められている華やかさを、ネクタイとポケットチーフの工夫でコーディネートするテクニックがとても素敵で便利です。二次会からの招待にも、結婚式から引き続き出席する場合のイメージ替えにも一役買う便利なアイテム。基本の知識とおしゃれな使い方を知っておきましょう。

結婚式二次会はネクタイとチーフで服装に変化を

結婚式の二次会で、フォーマル寄りかカジュアル寄りかで迷う男性ゲストは多いのではないでしょうか。また、あまり堅苦しくない二次会では、男性ゲストにも華のある装いが求められるケースも。
そんな時に便利なのがネクタイの選び方とポケットチーフの使い方。この二つのアイテムのカラーや素材を合わせることで、スーツスタイルに男性の色気をプラスし、今主流になりつつあるジャケパンスタイルをフォーマル寄りにランクアップさせることができるのです。

二次会から招待された場合

二次会から招待された際、気になるのが披露宴から出席しているゲストとの服装の兼ね合いです。事前に披露宴会場のフォーマル度を確認しておくと、スタイリングに迷いがなくなりますが、二次会の会場や空気によっては、自分のスタイリングがフォーマルまたはカジュアルに寄りすぎている場合も。
こんな時、チーフを胸に刺したままネクタイを取ることでバランスをとることも可能です。最近は男性ゲストも華やいだ雰囲気を服装に求めらることが多いため、ゲストと会場の雰囲気を見てコーディネートに強弱をつけることが出来るネクタイとチーフの組み合わせはとても便利です。

披露宴から引き続き出席の場合

披露宴から引き続き二次会にも出席する場合、二次会の会場によってはフォーマルなスーツのイメージを変えたいときがあります。そんな時は、ネクタイとポケットチーフの差し替えでうまくイメージを変えることが可能です。 特にネクタイの種類(例・レギュラータイ→ボウタイなど)を変えることでスーツの雰囲気をガラッと変えることができますし、同じポケットチーフでも折り方を工夫すれば、ラフなパーティへシフトチェンジできます。

二次会の服装だからしたいネクタイと適するシーン

通常のネクタイ

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ネクタイの先の幅(大剣)の広さによってイメージがとても変わります。二次会のシーンに合った太さを選びましょう。

レギュラータイ

大剣の幅が7cm~9cmのもの。一般的な太さでどんな場面でもオールマイティです。

ナロータイ

大剣の幅が4cm~6cmのもの。細目の幅でタイトな印象になり、男性的な色気が出ます。ビジネスシーンには不向きですが、二次会のようなパーティシーンでは大活躍です。
ジャケパンスタイルに合わせてトラッドなイメージを作ったり、二次会のフォーマルなスーツに合わせてシックでシャープな華のあるきこなしになります。

ワイドタイ

大剣の幅が10cm~のもの。大きくボリュームが出るので、フォーマル感を出したい際に選ばれます。二次会の雰囲気によってはネクタイの差し替えも考慮に入れましょう。

ボウタイ(蝶ネクタイ)

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パーティーシーンでは定番のボウタイ(蝶ネクタイ)。もともとは夜のパーティーシーンでの着用がマナーでした。ですが、スーツ・ジャケットスタイルとの相性の良さ、素材を問わず手軽にパーティらしさを取り入れられるデザイン性から、二次会のようにラフなパーティでは、昼夜を気にすることが少なくなってきているようです。
ボウタイの魅力はデザインの多彩さと、素材の面白さ。スーツに彩りを加えたり、素材で季節感を出したり、着こなしのテイストを変えたり、ドレスコード表現で取り入れたりすることも可能です。
分かりやすい形から、コーディネートのアクセントにも、パーティのアイコンにもなりますので、気軽に取り入れてみてください。

アスコットタイ

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アスコットタイは昼のパーティで使われるネクタイですが、スカーフのように巻くことで、スーツ・ジャケットのスタイリングを上品に・洗練された印象にしてくれます。スカーフ色や柄のチョイスがポイントです。結婚式だけに黒は喜ばれない色なので、顔周りが映えるカラーや柄を選びましょう。
フォーマルな会場での二次会にジャケットのスタイリングで合わせたい場合などは、アスコットタイで品の良さを加えると、会場に馴染み、とてもこなれた印象になります。

ニットタイ

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その名の通りニット(編み生地)素材のネクタイ。剣先(先端)が水平・スクエアエンドになっているデザインで、カジュアルなイメージが強かったのですが、トレンドを取り入れた
着こなしでパーティシーンにも着用されるケースが増えてきました。素材感が際立つ分、フォーマルなスーツや光沢感のあるものとの組み合わせでメリハリを出す着こなしがおすすめです。色の発色がきれいなものが多いのですが、ニットの素材で派手な印象にはならず、明るく柔らかいイメージになります。編み生地をポイントなので、うまくイメージをとらえて着用しましょう。

ネクタイなし

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「二次会でもできればネクタイを」とマナーを調べると書いてあるものの、実はおしゃれな着こなしを実行している人が多いのが、ノーネクタイの二次会コーディネート。
ただ、ネクタイなしであることによって、カジュアル感が行き過ぎたり、だらしなく見えるのは絶対にNGです。
ネクタイなしのパーティ向けのコーディネートのコツをいくつか挙げてみます。
 
・襟が開きすぎないデザインのシャツを選ぶ。
・襟が高めのシャツを選ぶ(糊が利いていることは必須)
・ジャケットの素材が上質でシルエットが体形に合ってスッキリしている
・ポケットチーフやラペルピンでパーティの華やかさをプラスする
 
二次会でのノーネクタイの着こなしは、引き算の美学。ネクタイ以外をいかに「フォーマルシーンに沿ったきちっとした着こなし」の雰囲気を出せるかにかかっています。
また、二次会の会場やゲストの雰囲気が一気にカジュアルに寄りすぎてしまった場合の対応策として、ネクタイなしを選択することもあります。

二次会ネクタイの色の選び方注意点

披露宴でのネクタイの定番は白かグレーです。が、二次会では指し色として明るいカラーを選ぶ方が多いのです。一方、NGカラーの代表的な色では、黒は避けたほうがよい色とされていますが、その他二次会着用で注意すべき色として赤い色が挙げられます。
赤いネクタイは、選んだ色のトーンによって、年齢や会場によっては、そぐわないケースがあるためです。
赤い色のネクタイを選ぶ際には、ワインレッドのようにワントーン落ち着いたカラーや、くすみのある赤を選ぶとスーツやジャケットと馴染みがいいでしょう。
二次会でのネクタイはパステルカラーを推す情報が多かったのですが、現在はボウタイ・ナロータイのデザインを生かした濃い色目を選んだり、ジャケパンスタイルに映える柄物のしたり・・・とネクタイのチョイスの幅は多彩になっています。

二次会の服装をワンランク上げるポケットチーフとは

ポケットチーフとは、スーツやジャケットのような略式の礼装をフォーマルに格上げするアイテムです。海外のスーツ・ジャケットのスタイリングやファッションには必須ですが、日本ではパーティのようなフォーマルなシーンでの着用にしか使われませんでした。近年のジャケパンスタイルの浸透によって、ポケットチーフを工夫してコーディネートするシーンが広まりつつあり、結婚式だけでなくカジュアルなパーティーシーンではすっかりおなじみの存在です。

素材と折り方で変わるポケットチーフの華やかさ

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ポケットチーフには定番の素材と、様々な折り方があります。素材と折り方で表情を変えるため、スーツ・ジャケットの着こなしをフォーマルにもカジュアルにも「見せたい」方向性のアクセントになります。
どんなシーンにどんな素材と折り方が好ましいのか、簡単にまとめましたので覚えておきましょう。

ポケットチーフの素材

リネン
ポケットチーフの伝統的な素材。麻のパリッとしたハリ感がすがすがしく、折って形を整えた際に崩れづらいのが特徴。透け感もあるため、夏は清涼感が出ます。改まったフォーマルなイメージが作りやすい素材です。

シルク
光沢感があり柔らかさが出るため、華のあるエレガンスなイメージを作ることが出来ます。フォーマルシーンでは華がありすぎるため、少しラフなパーティや夜のパーティでの仕様が多いです。

コットン、ポリエステル
カジュアルなシーンでよく使われる素材ですが、ポリエステルは光沢感が出るため、シルクと似たような使い方をされる場合があります。シルクよりしわになりづらく、手入れが簡単といった特徴もあり、安価なものが多いため気軽にポケットチーフのファッションを楽しむことが出来ます。

ポケットチーフの折り方

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TVホールド(スクエア)
ビジネスシーンからフォーマルまで幅広く使える、定番の折り方です。

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トライアングラー
三角の部分を少しだけ出すのがポイントです。ビジネスからパーティまで幅広く使えます。

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・パフ
ふんわり自然に差し込みます。カジュアルなイメージで二次会向きです。

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クラッシュ
パフをさかさまに入れた形です。無造作で自然な動きが出るので柔らかい素材で。

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スリーピークス、ツインピークス
フォーマルな正装・準礼装に合わせる際の正式な折り方です。

二次会でのネクタイとチーフのカラーの合わせ方

二次会のパーティでぜひ取り入れたいポケットチーフですが、コーディネートとカラーのチョイスには、実はネクタイの色と密接な関係があります。
最終的にはジャケット・シャツとのトータルのバランスを見て合わせていくのですが、基本は「ネクタイの色・柄と合わせる」のが、統一感が出てアクセントカラーとしての役割をしっかり果たしてくれるのです。
下にポケットチーフを合わせる際のポイントをまとめてみました。

フォーマルでの基本カラーは白

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フォーマルな場でのポケットチーフの基本色は「白」。伝統と歴史の格式ある、ポケットチーフ本来のカラーです。スーツやネクタイが何色でも合わせやすく、間違いのないカラーなので、迷った場合や失礼のないコーディネートにしたい場合は、迷わず白がおすすめです。

ネクタイのメインの色と合わせる

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指し色として華やかさをプラスしたい場合は、ネクタイと同じ色・素材で一体感をお勧めします。
異素材でも同系色で濃淡のグラデーションを作るのもオシャレです。コーディネートですっきりまとめるコツはアクセサリーやインナーを同系色でまとめること。ポケットチーフとネクタイの関係性も同じです。

チーフとネクタイの柄の中の色を合わせる

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ネクタイに柄が入っていた場合、またはその逆でも、その柄の中に使われている色を合わせると、統一感と遊び心が入った、メリハリのある合わせ方になります。
柄や色の分量で見え方も変わるため、全身が見える鏡でバランスを取りながら、ポケットチーフの折り方・指し方を工夫しましょう。

シャツの色を考慮に入れる

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シャツもカラーのあるものを選んでいる場合は、シャツの色とネクタイ・チーフの配色を考慮に入れ、トータルのバランスを見ていきましょう。
カラーを使いすぎると統一感を持たせるのが難しくなってきます。が、うまく組み合わせると個性的な雰囲気が出てきます。

ネクタイ、チーフの色を変え指し色にする

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思い切って全く違う色でネクタイとポケットチーフを組み合わせ、指し色として華やいだ雰囲気を出していきます。かなりの上級テクニックです。

結婚式二次会をおしゃれにきめるネクタイとチーフの使い方まとめ

結婚式二次会でのネクタイとポケットチーフは、男性ゲストのファッションでは重要な役割を持ちます。披露宴とのスタイリングで差をつけ、着こなしで男性らしい色気や華を添え、二次会のパーティを華やかに盛り上げるアイコンです。
素材の特徴や色合わせのテクニックの基本を押さえておけば、失敗なく誰にも取り入れやすいアイテムです。ぜひ取り入れて、素敵なファッションでパーティを楽しんでくださいね。