雨が降ったらどうなる?雨の神前式の不安を解決

番傘を差す新郎新婦© gilad – stock.adobe.com

神前式の当日、雨になったら気分が沈んでしまいがち……。ですが、雨ならではのよさを知ることや、事前準備をしておくことで、雨でも安心して神前式ができます。どのようなことがあるのかご紹介します。

神前式の雨の影響

参進ができない場合がある

参進とは神職や巫女を先頭にし、新郎新婦や家族が列になり、神殿まで歩いていく儀式です。神殿までは屋外を通ることが多いので、雨が降ると参進ができなくなってしまうことがあります。神社によりますが、新郎新婦や両家の両親は番傘をさし、参進の儀をおこなうところも。

雨の日のときは、参進のルートを変え、建物の中を歩くことになる神社もあります。雨が降るとどのような対応になるか、神前式をおこなう神社に事前の確認をしておきましょう。

写真撮影の場所が限られる

当日の雨の強さにもよりますが、鳥居の前や庭での撮影は難しくなります。たとえ、一時的に雨がやんでいたとしても、足元が濡れていると衣装を汚してしまう可能性があります。神社の中でも、屋根付きのスポットを利用して写真をお願いしましょう。

雨の神前式のよさ

雨に濡れた紅葉© Tetsuji – stock.adobe.com

雨の日ならではの風情が写真に残る

雨が降った場合、写真撮影ができる場所が限られてしまうのは残念なところ。ですが、雨の日ならではの風情や美しさがあります。木々の葉は艶めいて緑鮮やかに、石畳は落ち着いた色に映るので、和装姿の新郎新婦が立つとさらに写真が映えます。雨で強風が吹かなければ、雨上がりや小雨を利用して、風情ある写真を残すこともよいですね。

番傘で和装を引き立てる写真が撮れる

和装での定番アイテム「番傘」。ドレスであれば雨が降ったときは、ビニールや普通の傘を使いますが、和装はそのまま和傘で撮影ができます。雨の中、お二人だけの世界のように感じる、幻想的な雰囲気の写真を残すこともできますね。晴れの日では撮れないシチュエーションの写真が撮影できるのも、雨の日の魅力です。

雨の日にちなんだ言い伝えを知る

日本には昔から「雨降って地固まる」ということわざがあります。雨が降ると地面はもろくなりますが、雨がやんで地面が固まれば、降る前よりも強固なものに。しっかりとした地盤の上でお二人の人生が歩めると思うと、安心できるのではないでしょうか。

また、雨が「降る」は「降り込む=振り込む」と考えられ、「幸せが振り込む」というポジティブでハッピーな言い替えも。このような話をきくことで、雨の神前式も前向きに捉えることができますね。

神前式で雨が降ったときのゲストへの対応

雨が降ったときは、ゲストが快適に過ごしてもらうための配慮が大切です。ゲストに不便がないよう、雨対策は可能な限りおこないましょう。

雨でも来てくれたお礼を述べる

雨の神前式で最も大変なのは、来てくれたゲストになります。ゲストが自宅から結婚式場までの移動の際に、雨で濡れてしまうことも。そのような雨の日には、新郎新婦がゲストをフォローすることが大切です。神前式が始まる前の控室や、披露宴のウェルカムスピーチで「あいにくの雨の中、お集まりいただきありがとうございます」と一言伝えておきましょう。

タクシーチケットを準備

神前式の会場が最寄駅から遠い場合は、移動手段に気配りをします。タクシーチケットを用意し、細やかな気遣いをすることが大切です。雨の中、来てくれたゲストに感謝の気持ちとして渡しましょう。

雨で濡れたとき用のアイテムを用意

雨で濡れて会場に到着したゲストのために、すぐ使えるフェイスタオルなどを用意しましょう。また、ゲストの引き出物を紙袋で渡す場合は、濡れないようにビニールカバーをかけておくと、より親切です。

雨でも素敵な神前式にできるように、雨ならではの楽しみを見つけて

雨に濡れる厳島神社© KnoB – stock.adobe.com

神前式で雨が降ると、気分が沈んでしまいがちですが「雨降って地固まる」のような「雨の日の結婚式は縁起がよい」という言い伝えもあります。雨が降ると、参進や写真撮影が限られてしまいます。

ですが、雨の日ならではの風情があり、その雰囲気を写真に残すことができるのも、雨ならではの魅力です。気をつけておきたいことは、ゲストにとって不便さを感じないように、雨対策は可能な限り対応しておくとよいですね。雨の日をポジティブな方向で考えて、神前式当日を楽しんでいきましょう。