顔合わせ食事会の手土産のおすすめと程よい金額相場

顔合わせ食事会の手土産の金額©jazz3311 – shutterstock.com

結婚を前に、両家の家族が初めて顔を合わせる顔合わせ食事会。両家とも手土産を持参することが多いのですが、どの程度の金額が妥当か悩みどころ。片方の家が高い金額のものを持参して、片方が気まずい思いをするケースも考えられます。手土産の金額目安と、一般的によく選ばれるおすすめ手土産別で価格相場をまとめました。

顔合わせ食事会の手土産の金額相場と選び方

顔合わせ食事会の手土産相場と選び方©rumo777 – shutterstock.com

一般的に手土産で相場と言われる金額と、手土産を選ぶ際の考え方や注意点を知っておきましょう。

手土産の金額相場

一般的な相場:3000~5000円
一般的な手土産の金額相場です。あまりにも高すぎるものは相手に気を使わせてしまうことか多いのです。顔合わせ後、手土産のお礼として別の品物を手配するなど負担をかけてしまうことも考えられます。ちなみに、初対面の方に手土産を送る際の上限は7000~8000円ほど、という意見もあるので、どんなに高くてもその範囲で収めることが妥当です。

手土産を選ぶポイント

手土産を選ぶ際には相手にとって負担にならないものを選ぶ考え方が基本になっています。それにプラスして、贈る相手について「好み」や「喜んでもらえる」など、どれだけ配慮できるかが大切です。

消え物

いつまでも形に残る物だと、家にもってかえってからの保管で相手の手を煩わせてしまうこともあるでしょう。手土産はできるだけ短い期間で消費できる「消え物」がよいとされています。

縁起物

今回は婚約・そのさきにある結婚という慶事で両家が集まるお祝いの場でもありますので、縁起がいい由来のある手土産が喜ばれます。

サイズ感

顔合わせ食事会は、現在はどちらかの自宅より多くはお店を予約して行われるため、持ち運びやすい大きさ、あまり重たくないものが手土産には適しています。

季節感

季節に合わせた手土産を選ぶのも気が利いています。冬は暖かいお茶・真夏はさっぱりしたフルーツゼリーなど、その季節に合ったものだと、思いやりが伝わりやすいでしょう。

賞味期限

手土産を持参した日にすぐ食べるとは限りません。数日間手をつけないことも考えられますので、できるだけ日持ちのする焼き菓子などを選ぶと良いでしょう。また、冷蔵庫を占領するような要冷蔵のものではなく、常温保存可能なものがおすすめです。

個別包装

個包装になっていて、すぐに取り分けて食べられるものが面倒がありません。
切り分けで包丁・まな板が必要だったり、お皿やスプーンが必要な手土産は先方に手間を取らせてしまいます。

手土産を選ぶ際に配慮するポイント

顔合わせ会場の近場で買うのは避ける

顔合わせ会場の近場で購入した手土産は、贈る相手に買った場所や値段をすぐに知られてしまう可能性があります。「慌ててその場で選んだ感」が伝わると、せっかくの配慮もイメージダウンです。手土産は前日までには用意しましょう。

相手側の家族の好みについてリサーチ

せっかくいろいろ考えて用意した手土産も、贈る側の好みや体質に合っていなかったら本末転倒です。いただいた方も気まずいでしょう。手土産は手軽な消え物という前提上、どうしても食品のチョイスが多くなりますので、最低限贈り先の家庭の食の好みやアレルギーなどについては、リサーチしておきましょう。

おすすめ手土産 【お菓子】の金額の相場

お菓子の金額相場©k.nykyforova – shutterstock.com

顔合わせでなくても定番のスイーツ。和菓子・洋菓子どちらも失敗が少なく、金額的にも相場でおさまる物が多いのが特徴です。

和菓子の料金相場:3000~4000円

最中、どら焼き

和菓子の手土産の定番といえばどら焼きと最中。昔から小豆は厄を払う食べ物とされており、小豆を加工した餡子をたっぷり使った最中やどら焼きは縁起がいいお菓子とされ、慶事のお祝いに選ばれることが多いのです。日持ちの面では最中は約6~7日、どら焼きは2日ほどしか賞味減がありません。購入のタイミング、相手の家族の人数に合わせてお配慮してお持ちしましょう。

羊羹、カステラ

昔は一本ものが多く、包丁を入れ切り分けるため「縁を切る」お菓子などと言われることもありましたが、現在では小分け包装されたものが多く、特に老舗の羊羹やカステラは日持ちして喜ばれる手土産としては定番に。

おかき、かりんとう

歯ごたえが楽しいかりんとうやおかき。昔からあるもので、甘いものが苦手な方にも好まれるお菓子です。せんべいと違って最初から割らずに食べられるため、お祝い事の贈り物・手土産によく選ばれます。

洋菓子の料金相場:3000~4000円

クッキー等焼き菓子

賞味期限が長く日持ちする焼き菓子は手土産の定番ですが、その分食べたことがあるものも多いでしょうから、できるだけその日のための特別感にこだわって選びましょう。ホテルブランドや分かりやすい有名パティシエのもの、箱の装丁やラッピングにこだわったものや、いま話題の焼き菓子などのリサーチを。

ゼリーやプリン

生ものの洋菓子では、冷蔵庫に入れておけば比較的日持ちするプリンやババロア。といっても賞味期限が5~7日以内のものがほとんどなので購入のタイミングに気を付けましょう。特別感があり、あまり嫌いな人がいないので喜ばれる手土産に挙げられます。特に年配の方が同居しているようであれば、柔らかく食べやすいといった配慮にも。賞味期限は差し上げる際に必ずお伝えしてください。

バームクーヘン

日本ではおめでたいお菓子として、結婚式の引き出物やお祝いごとに使われることが多いバームクーヘン。バームクーヘンの断面の模様が木の年輪のように見え、「繁栄」や「長寿」、「幸せ重ねる」など縁起の良い言葉を連想させるため、結婚式や出産など慶事の贈り物として人気です。バームクーヘン発祥の地ドイツでも、19世紀から現在も結婚式やお祝いの贈り物として現在も選ばれており、縁起のいいお菓子です。結婚の挨拶の手土産としても人気で、バームクーヘンだけはホールのまま買い求める方も多いよう。現在では配慮された小分け包装タイプも多く出ています。

おすすめ手土産 【縁起物】の金額の相場

縁起物の金額相場©homi – shutterstock.com

昔から縁起のいい食べ物として、保存食として、供物やお祝い事のお供えとして、とても尊ばれてきた縁起のいい食べ物です。保存がきき、ごはんのお供としても優秀なため、顔合わせ食事会のような場には最適な手土産と言えます。素材の良さや産地などにこだわると値段が相場以上になるものも多いため、気をつけて選びましょう。

昆布:3000~6000円

お祝いごとの定番といえば昆布。「喜ぶ」と語感が一緒とも、昆布の古い名である「ヒロメ」が「広める」に通じて、長々としたその姿が縁起が良いと言われていたのです。結婚式の別名である「お披露目会」は昆布が由来とも言われています。様々な加工品がでているため、好みに合わせて選びやすい一品です。

梅干し:3000~6000円

梅干しは『シワが寄るまで元気に過ごせるように』『シワができる年まで夫婦一緒に歩んでいけるように』という結婚で縁起のいい意味があります。また、「梅」という漢字が木へんに母と書くこと、発音での語感が「うむ」であることから子孫繁栄の意味も持ち合わせています。

鰹節:3000~6000円

結納の品目にも選ばれている鰹節。鰹節には夫婦円満のためのさまざまな語呂合わせがあり、結婚の慶事にはかかせない縁起物。引出物の一品目の中にも多く選ばれます。定番の削り節から、現在はつゆとして加工されセットになっているものもあります。

おすすめ手土産 【お酒】の金額の相場

お酒の金額相場©NaturalBox – shutterstock.com

お祝い事の手土産として、縁起のいいと言われていたお酒。一昔前は結納は女性側の自宅に訪問することが多かったのですが、その際に持参するものがお酒でした。現在もその名残から、おめでたい席の手土産として多く選ばれます。できるだけ重くない大きさの瓶で、箱に入れてもらうなどラッピングに工夫を。

日本酒・焼酎:3000~6000円

日本酒・焼酎は蔵元にもよりますが、贈答用大吟醸でも6000円以内で購入できるものが多いため、手土産としておすすめです。

洋酒:5000円~

ワイン・ウイスキー・ブランデーなどの洋酒は、好きな人であるほどこだわりが強くなるため、ギフトとなるとどうしても値段が高くなります。先方の好みをしっかりリサーチした上で、できるだけ相場から外れないように検討しましょう。

おすすめ手土産 【お茶】の金額の相場

お茶の金額相場©Alexey V Smirnov – shutterstock.com

手土産で選ばれることが多いため、相場内の価格で詰め合わせギフトになっていることが多く、選びやすくなっています。お茶とお菓子が詰め合わせになっているギフトも。

日本茶:3000~5000円

日本人に一番なじみの深い、またよく飲まれている日本茶は、手土産に選ばれることが非常に多いため、相場の価格内で詰め合わせになっている商品が多いです。産地にこだわっても想定内の金額で探すことができます。

紅茶・コーヒー:3000~6000円

ご両親がいつも飲んでいる紅茶やコーヒーなどの嗜好品の種類がわかるようであれば、ちょっと高い銘柄のお茶やコーヒーを手土産としても喜ばれます。贈り物用で有名な海外のフレーバーティーなど、母親世代には特に人気です。

おすすめ手土産 【お菓子以外】の金額の相場

お菓子以外の金額相場©YARUNIV Studio – shutterstock.com

果物:3000~8000円

季節のフルーツは見た目も美しく、旬のもののため、どんな人にも喜ばれるものです。できるだけ百貨店や高級フルーツ店のものを選びましょう。盛り合わせや箱入りがおすすめです。

佃煮:3000~6000円

ごはんのお供、お酒のおつまみにもなるお茶漬けや佃煮。伝統的な保存食で、海老・昆布などの縁起のいい語呂合わせのものが多く、引き出物やお祝いの縁起物として選ばれています。嫌う人も少ないため、失敗のない手土産の1つです。

ドレッシング・オイルなど調味料:3000~5000円

普段あまり買わないドレッシングや香辛料の詰め合わせなど、ご自宅での使い勝手がよく、普段の食卓をワンランクアップさせてくれる手土産として人気があります。健康オイルブームでオリーブオイルの健康効果も注目が集まっており、新鮮で香りのいい贈呈用オリーブオイルなども手土産として注目度アップです。

銘菓・珍味・特産物:3000円~

お互いの実家が遠く離れた距離にあるようであれば、お互いの実家がある地方の銘菓・名産品などを手土産とするのも一案です。お菓子・珍味・調味料・麺類など、地方の名産品はお土産用として日持ちするよう作られているものが多く、その土地ならではの味やごちそうのため、お酒のおつまみとしても人気があるものが選べるはずです。自分の生まれを知ってもらうことや、会話のきっかけ作りにも大いに役立ちます。

おすすめ手土産【食べ物以外】の金額相場

食べ物以外の金額相場©mayura benjarattanapakee – shutterstock.com

先方のご家族の健康面や体調によっては、食品が選びづらい、避けたほうがいい場合があります。そういったときは、日用品で使いやすく消費できる消え物を選びましょう。日用品でも、特別感のあるもので、すぐ使いたくなるものがおすすめです。

ハンドケア用品:3000~5000円

炊事や水仕事をする人には欠かせないハンドケア用品。普段用には買わないギフト用のハンドケア用品は、もらえるととても嬉しいものです。

入浴剤・フレグランス用品:3000~5000円

お風呂は毎日入りますので、健康面に配慮した入浴剤やリラックスできるフレグランスなど、毎日の生活に潤いが出るものもとても喜ばれるでしょう。

てぬぐい・ふきん・タオル:3000~8000円

質のいいてぬぐいやふきん、オーガニックコットンのタオルなど、素材のいい日用品のクロスギフトは生活をワンランクアップさせてくれます。

顔合わせ食事会の手土産の選び方と金額相場まとめ

顔合わせ食事会の手土産での金額の相場は3000~5000円が妥当です。あまり高いものだと相手に気を使わせてしまうため、なるべく金額内で選びましょう。手土産で配慮するポイントは幾つかありますが、相手の負担にならず、できるだけ贈る相手のことを考えて選ぶ配慮が必要です。

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