北海道・青森・東京の会費制結婚式の会費相場と内容を比較

北海道の会費制結婚式©Phubet Juntarungsee – shutterstock.com

会費制結婚式は10年前の東京都では認識が薄く、ここ5年で急速に認知度が上がってきました。会費を設定するとパーティの予算が見通しやすく、ゲストにも負担が少なく合理的。無駄を省いた自由な結婚式のスタイルが今の時代に合っています。そんな結婚式のスタイルを何十年も前から定着させているのが、北海道と青森県です。

東京都の会費制結婚式の会費相場と内容

東京の会費制結婚式©kokoroyuki – iStock.com

東京では、ここ数年で会費制結婚式を選択するカップルが増えており、会費制という言葉も耳慣れない言葉ではなくなってきました。ニーズや予算に合わせた会場やプランも豊富なため、会費制結婚式の形態もカップルごとでさまざまです。

データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017

東京都の会費制結婚式の会費相場

8000~25000円
ニーズの多様化にあわせ会費設定の相場は非常に幅広く、提供する食事のスタイルによって設定が変わります。
目安の食事スタイルは以下の通りです。

・ビュッフェスタイルであれば10000円前後
・着席スタイルであれば15000円前後
・フルコースを提供するスタイルだと20000円前後

東京都の会費制結婚式の内容と事情

東京都で会費制を選択するカップルで特徴的なのは、35才以上の「大人婚」カップルが多いこと。そして選ばれる会場で最も多いのが料理自慢のレストランウエディングです。
「ゲストに負担をかけたくない」「ゲストが一番楽しみにしているお料理に手を抜きたくない」「無駄を省いて上質なおもてなしをしたい」というニーズに、レストランでの会費制結婚式が選ばれる形になっています。

北海道の会費制結婚式の会費相場と内容

北海道の会費制結婚式©keiichihiki – iStock.com

北海道はなんと結婚式の85パーセントが会費制。北海道の人にとっては会費制の結婚式がスタンダードです。その歴史は非常に古く、明治~大正時代までさかのぼります。

北海道の会費制結婚式の会費相場

16000円(14000~18000円内)
北海道は会費制結婚式がマストなので、どのタイプの会場も会費制に合わせたプランを用意しています。そのため会費相場に幅がでることはなく、16000円の平均相場前後です。会費は一律で男女同額です。
結婚祝いとしてご祝儀を包む場合もありますが、5000~10000円が一般認識として、相場が決まっています。

北海道の会費制結婚式の内容と事情

北海道の会費制結婚式は招待客数は約80人。会場に選ばれるのは会費制でもホテル・専門式場が多く、レストランウエディングを選ぶ人のどちらも三倍以上の差があります。
会費は受付で支払いますが、財布からそのまま出したり、会費を入れる袋が受付に用意されたりしています。また、会費の領収書が必要な人には受付で発行してくれます。
北海道中から親族・知人・友人が集まります。友人が発起人となるアットホームなパーティが特徴です。また道内であれば、遠方でもお車代は出さないことが暗黙のルールになっています。

北海道の会費制結婚式の歴史

北海道の会費制結婚式の歴史は古く、明治~大正時代の開拓時代にお金がない中、周囲の人々がお金を出し合い結婚式を開いたからとも、戦前の冠婚葬祭の簡素化運動が定着したからとも言われています。どちらにしろ、大戦前にはこのスタイルが定着していたようです。

青森県の会費制結婚式の会費相場と内容

青森の会費制結婚式© kitchakron- iStock.com

青森県の会費制の結婚式の割合は75パーセントと、北海道に次いで高くなっています。北海道より歴史は新しく、もともとはご祝儀制でしたが昭和40年代ごろに会費制が普及したようです。

青森県の会費制結婚式の会費相場

15000~16000円
会費の設定は北海道と同様で一律会費ですが、親族や会社の上司など目上の方は、全国の一般的な相場のご祝儀を包むこともあります。

青森県の会費制結婚式の内容と事情

青森県の結婚式の招待人数の平均は、なんと125人。しかも招待客数が160人以上の大規模開催が約1/4の割合を占めます。大規模なパーティが多いため、選ばれる会場はホテル・専門式場・ゲストハウスと大人数が収容できる施設で、レストランウエディングの割合はほとんどありません。
青森県は家と家との結びつきが強いため、親族、近所の人、友人、知人等関係者はすべて招待して、送迎などもマイクロバスを手配して移動したりするそうです。
会費を入れるための封筒は、招待状に同封されています。入れ口に封がなく、お札が少しだけ見えるよう斜めにカットがはいった独特のデザインになっています。
披露宴から引き続き、二次会にもほとんどのゲストが参加する流れになります。

北海道の会費制結婚式の歴史

昭和40年代、冠婚葬祭を簡素化して無駄を省く政策が全国的に推し進められてい時代があり、青森県では結婚式を会費制にするスタイルが定着したようです。現在も青森県の結婚式のスタンダードになっています。

北海道・青森・東京の会費制結婚式の会費相場まとめ

会費制結婚式の会費相場は、東京都を見るとニーズに合わせた会費設定になっていて、会費の幅がとても広くなっています。会費制結婚式がすっかり定着し、結婚式のスタンダートになっている北海道・青森県では、会費は16000円ほどと相場が決まっていて、特に歴史が古い北海道はとても合理的です。その地域に適応した会費制結婚式のスタイルがあります。

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