冬の結婚式のお呼ばれゲスト必須アイテム『ストール』選びの基本マナー

“ストールの女性”© iStock.com/Aldo Murillo

冬の結婚式は寒い時期におこなわれるパーティになるので、防寒に何か羽織りたくなりますよね。そんなときに使えるのがストールやショール。冬のファッションには活躍するとても便利なアイテムです。実際に冬の結婚式で使おうと思ったときに、どのように選ぶことがよいでしょうか。冬に使うストール、ショールはどういったものか?基本マナーやフォーマルに見える巻き方をまとめてみました。

冬の結婚式の羽織り物とは

雪と結婚指輪© iStock.com/annie_zhak

低い冬の結婚式に肌を露出するのは寒いし防寒はしたいものです。普段使っているスヌードラーなどではカジュアルに見えてしまうので、チャペルなど外を移動するときに選ぶ羽織り物はウールやカシミアのストール、ショールで上質な素材のものを選びましょう。ただし、式場内ではファーと同じ扱いになりますので、羽織ることは好ましくありません。移動用と屋内用二枚持ち合わせる方がよいでしょう。ドレスと合わせる羽織り物であれば、シフォンやオーガンジーのようなドレスに合う羽織りものがおすすめですが、寒く見えないように冬の季節に合った厚手のデザインのものにしましょう。

ストール&ショール結婚式での基本マナー

結婚式での主役である花嫁のウエディングドレスと同じ白色のストール、ショールは避けましょう。白以外にも薄めのクリーム色やピンク色も遠目から見ると白っぽく見えるので気をつけておきます。ブラックはパステル調の淡い色のドレスに合わせて。オールブラックはマナー違反になります。

柄があること自体はOKですが、普段使いされていることが多いチェックはカシミアのものでもカジュアルになるので避けましょう。また、アニマル柄は結婚式では殺生をイメージするものとなりNGです。

素材

ファー素材はアニマル柄と同じように殺生のイメージがあるので避けましょう。シフォンやオーガンジーはデザインによっては寒い印象を与えてるので気をつけます。冬であればベロアのような厚手を選ぶのもよいでしょう。移動のときに使うウールやカシミアのストールはピリングに気をつけてメンテナンスしておきます。

結婚式で使うストール&ショールの選び方

ドレスの色とコーディネートする

ドレスと同じ色のショール© iStock.com/Ridofranz

ドレスの色と同系色のトーンはコーディネートにまとまりがでて素敵に見えます。その際は素材感は異素材に。濃い色のドレスにトーンを変えて明るいストール、ショールを選ぶことでドレスの色を引き締めてくれます。結婚式のストールで選ばれることが多いゴールドやシルバーのカラーは、落ち着いた色合いのドレスにアクセサリーのような華やかさを演出します。冬であれば、ゴールドがより冬の結婚式らしい雰囲気に。

ドレスの着丈やデザインで選ぶ

袖がないデザインや露出の高いドレスにはストールより厚手で大判であるショールを選んでドレス全体に羽織ったコーディネートにするとよいでしょう。着丈の長いドレスには、胸のすぐ下あたりまでに合わせた丈を短くしたストールがおすすめです。

結婚式、二次会で分ける

結婚式ではフォーマルな装いに合うストール、ショールを選ぶことが大切です。二次会になると結婚式ほどマナーを意識せず、自由度が高くなるのでデザイン性の高いものを選ぶこともできます。その際は参加するゲストの顔ぶれや新郎新婦に事前にどういった二次会か確認をしておきましょう。

ストール、ショールの巻き方

前に結ぶ

ストールの参列者© iStock.com/TrotzOlga

一番スタンダードで結婚式のフォーマル使いに多く見られる巻き方です。生地が厚手のものや大判すぎると前にクロスできないので素材がシフォンやオーガンジーのストールやショールがきれいに巻けます。

1.ストール、ショールを肩から掛けたときに肘より少し上に覆われる幅にする
2.肩にかけたとき、左右の長さが均等になるようにする
3.みぞおちあたりに結び目が来るようにひと結びする

ベルトを使う

大判な羽織り物や生地が厚手のもの、ウールやカシミアのストール、ショールにはベルトを使いコート代わりにする巻き方も素敵です。ドレスが見えなくなるので上質な素材のものや華やかなデザインの羽織りものにおすすめです。

1.ストール、ショールの縁を外側に折り返します
2.折り目が外側に見えるように肩から羽織り、左右同じ長さに
3.ウエストをベルトで締めます(太くても細くてもOK)

アクセサリーのように巻く

ドレスも見せることができるシンプルな巻き方で首回り、肩回りを覆うスタイルです。

1.ストールの長さが左右均等になるように持ち、前から肩にかける
2.首に巻き、右肩にかけた方は左前へ、左肩にかけた方は右前にする
3.肩が隠れるように整える

ボレロ風

前結びに比べ、ボレロのように使える巻き方です。長さのあるストールであれば、垂れた部分を結び目に巻き付けてバックスタイルにポイントを作ることもできます。

1.ストールの表がでるように肩にストールをかける
2.後ろに垂れた部分をひと巻きする

マナーに合わせたストールで冬の結婚式に参加しよう

ストールの参列者© iStock.com/wundervisuals

冬の結婚式は屋内では暖房が効いていても、チャペルなど外へ移動するときに寒いのでストール使いは必須になります。移動のときにはウールやカシミア使いでも問題ありません。ただし、屋内ではファーと同様になり、殺生をイメージさせるNGアイテムな扱いになるので避けておきましょう。ストール、ショールの選び方のポイントはドレスの着丈やデザインで決めること。色合わせも、濃い色のドレスには淡い色のストールを使うことでコーディネートがまとまります。結婚式と二次会で、フォーマル仕様とデザイン性のあるタイプを使い分けして雰囲気を変えることもそれぞれ違った華やかさがだせます。素敵なショール、ストールを見つけて冬の結婚式のお呼ばれ楽しんでください。