生花・造花・プリザーブド、結婚式で使うブーケの種類と依頼先

結婚式で使うブーケ©Stas_Uvarov – iStock.com

結婚式で花嫁がもつブーケの多くは生花でつくられています。生花は美しいですが、費用が高く、見積もりを見て驚く方が多くいらっしゃいます。また、テーマにこだわる結婚式を挙げたい方は、提携している会場以外の花屋さんに、オリジナルブーケを外注したいという考えもあるでしょう。そんな節約派、こだわり派の花嫁さんに参考にしてほしい、ブーケの種類と依頼先をまとめました。

ブーケの素材

生花

結婚式で使う生花ブーケ©bucky_za – iStock.com

ブーケを持った花嫁の82%が選んでいる生花ブーケ。鮮度とみずみずしさがあり、ハレの日に持つ花として最適です。香りも良く、持つだけで気持ちも高揚します。花の美しさは、生花が一番と言ってもよいでしょう。しかし、鮮度がある分、傷みも早く、その美しさを保てるのは結婚式当日だけ。残しておきたい場合は、その日のうちに、ブリザーブドや押し花に出来るよう専門の会社に依頼します。また生花は季節があるので、どうしても使いたい花の種類がその季節に流通していないと使えなかったり、費用がとても高くなる可能性があります。水分を含んでいるので、持っていると重く、ブーケトスには向きません。

造花

結婚式造花ブーケ©surfjapan – iStock.com

ビニールなどの繊維で本物の花に似せて造られた花です。造花というと安っぽく見えるというイメージがあるかもしれませんが、最近のウエディングで使われている造花はクオリティが高く、本物ではないかと見間違えるほどです。季節も関係ないので、理想通りのブーケがつくれます。日本で取り寄せるには難しい希少な花でも、生花の費用より安く入手できるでしょう。造花なので永遠にその美しさを保ったまま保存できます。ただあくまでも造花なので、匂いもなく、持っている時の軽さが本物ではない感じがでてしまう場合もあります。

プリザーブドフラワー

生花を特殊な液体につけて水分を抜いたのがプリザーブドフラワー。見た目は生花そのままです。生花の色を抜いてから染色するので、自然界にはない色合いを出すことができます。しっかり管理すれば長持ちするので美しさを長く楽しめます。しかし、デリケートな花なので、色移りや退色があります。注意点として、特殊な加工をするので生花より費用が高くなる可能性があります。プロの技術が必要なので手作りには不向きともいえます。

ブーケの依頼先

ブーケの発注©mediaphotos – iStock.com

会場・会場の提携先に依頼

ブーケを用意した方の74%が会場か会場の提携先に依頼しています。提携先に依頼すると、打ち合わせがスムーズで、当日の搬入もスムーズにいくので、こちらで考えることは花のデザインだけですみます。鮮度の面でも安心感がありますし、その会場で何度もコーディネートしているので、式場のイメージに合ったブーケを用意してくれるでしょう。ただ式場やホテルウエディングなどは費用が高めに設定されていることも多く、節約したいと考えている方は別の方法を選んでいるようです。

外部の花屋で購入

お気に入りのフラワーショップや有名なブランドのブーケを持ちたい方は外部の花屋で購入しているようです。結婚式という素敵な1日にお気に入りのブーケを持てるのが最大の魅力です。会場や提携先以外の場所でブーケを外注すると、持込料と搬入方法を考えなくてはいけません。打合せのスケジュールも自分でたてる必要があります。

外部の花屋でレンタル

造花をレンタルする方法です。頑丈で日持ちするので、長くレンタルして前撮りから当日まで同じブーケを持つこともできます。レンタル料も生花よりお手頃なので、持込料がかからない式場であれば、費用の節約にもなります。レンタルなので返却が必要で、遅延したり、破損したら追加で料金がかかります。

友人知人に依頼

お花を趣味や仕事にしている友人や知人がいれば、その方に依頼するのもよいでしょう。より深い愛情がこもった世界に一つだけのブーケになります。作成してもらった際は、お礼を用意する必要があります。また、プロが作るほどのクオリティにならなかったなどの声もあるようです。理想のものが仕上がるよう、綿密に打ち合わせをしておきましょう。

自分で手作り

前撮り用に使うブーケを手作りする花嫁が増えています。造花なら簡単に手作りできるので、花嫁DIY初心者にも人気の手作りアイテムです。プロが作るラウンドブーケのような丸みを帯びた形は難しいのですが、クラッチブーケやリースブーケは作りやすい形なのでおすすめです。手作りブーケ教室も開催されているので、参加してみてもいいでしょう。しかし、結婚式当日の生花ブーケを手作りするのはとても大変です。生の花を事前に用意してブーケを作り、搬入も自分でやるとなると、他の準備もしなくてはいけない花嫁には負担が大きすぎます。直前に失敗してしまったら、替えを探すのも一苦労。リスクが大きいので、よく検討しましょう。

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結婚式で使うブーケの種類と依頼先まとめ

会場・会場の提携先で生花ブーケを依頼するのは、それが一番スムーズでめんどうではなく、何かあった時の安心感があるからです。ウエディングブーケにこだわりたい方は、手作りや外注にして世界にひとつのオリジナルブーケを造れば一生記憶に残る思い出になるでしょう。節約派は、持込料と自分の手間、花のクオリティを考えて慎重に。人生の輝かしい1日を彩るブーケを素敵なものになるようによく考えて決定しましょう。

データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017