結婚式・二次会のメンズコートの色・形の選び方は?春・秋・冬編

結婚式・二次会のメンズコート©ABGJ – shutterstock.com

結婚式・二次会で春・秋・冬の行き帰りの移動に必須のメンズコート。服装はスーツやジャケパンでビシッときめても、アウターが会場の格式やスタイリングにそぐわないとせっかくのフォーマルな雰囲気が台無しです。色・形以外にもジャケットの上からコートを羽織るのでサイズ感も重要。失敗しないメンズコートの選び方とは。

春・秋・冬の結婚式・二次会で着るメンズコートの重要性

結婚式・二次会のメンズコートのポイント©RTimages – shutterstock.com

行き帰りのコートコーディネートは重要

男性が結婚式の披露宴・二次会に招待された際、いざフォーマルスーツやジャケパンスタイルでファッションをキメたあと、「着て行くコートがない」と迷ってしまうケースが多いようです。特に、ホテルやゲストハウスなどフォーマル度が高い会場では、参加ゲストは服装をしっかり会場の格に合わせてきます。
「大切なのは中身。行き帰りの移動の時だけだから、アウターは何を着ていても大丈夫」と思われる方がいるかもしれませんが、格の高い会場であるほど、エントランスから受付までの移動距離が長く、他のゲストはさりげなくあなたの服装を注目しています。

会場のフォーマル度とゲスト層を考慮に

会場のフォーマル度(どんな場所か)と、他に招待されているゲストの年齢層・立場などを確認し、配慮をもったスタイリングを心がけましょう。お祝いの場であることを忘れず、コートのテイストも合わせたものを選びましょう。

迷った場合はスーツ販売ショップで相談を

着て行くコート選びに困った場合は、スーツ販売ショップで相談をしてみましょう。スーツを着た上から羽織るコートの着丈・袖丈・筒回り・肩幅・身ごろ感は、実際に試着してみないと分からないことが多いのです。
フォーマル用コートは1着あれば冠婚葬祭とさまざまなシーンで使いこなせるため、できるだけ知識のあるFAからのアドバイスを受け、しっかりしたものを選ぶと、今後につながる悔いのないものが選べるでしょう。
普段仕事でスーツ・ジャケットを着用しない方でコート選びに迷っている方や、今までとは違うテイストのコートを新調しようと思っている方は、ショップで実際に見て試着することをおすすめします。

結婚式・二次会でコートを脱ぐタイミング

コートを脱ぐタイミングは日本では会場に入る前と言われていますが、欧米では真逆です。欧米風のマナーが浸透している会場もありますので、これを機に見直しておきましょう。

一般的なホテルや結婚式場

基本的には会場についたら、エントランスをくぐる前に脱ぐタイミングがスマートと言われています。ホテルや式場ではロビーホールがあるため、ロビーのソファに荷物をおいて、隅のほうでコートを脱いで軽く折りたたみ、片手にかけてから改めて受付に向かうと、クロークに預けるまで段取りがスムーズです。

レストランや一軒家ゲストハウスなど

一方、欧米のようにエントランスにドアマンや案内係がいるような場所では(レストランやゲストハウスなど)、コートは抜がずそのままドアをくぐり、案内されてエントランスのクローク前でクローク係に手伝ってもらって脱ぐのがマナーです。

結婚式・二次会のメンズコートのデザイン・着丈・色・素材

メンズコート・デザイン・着丈・色・素材©Margarita Nikolskaya – shutterstock.com

テイスト・デザイン

スーツに合わせることが前提で作られたもの選びましょう。ビジネスコートでもかまいませんが、機能性を重視した撥水性のあるデザインやキルティングなどビジネスライクすぎるものは、デイリー感が出すぎるのでお祝いの場には向きません。
最近のビジネスコートはトレンド感覚に合わせて作られたものが多く、フードがついものやジップアップ、飾りボタンなどカジュアルなファッション要素が加えられたデザインが目立ちます。できるだけシンプルかつ、きちんとした印象に見える要素を押さえたデザインがおすすめです。

フォーマルコートの基本的なデザインの選び方
・比翼仕立て(ボタン・ジップアップが隠れる)
・ボタンが隠れていなくても同系色で落ち着いたもの
・襟付き・ノーカラー・スタンドカラー
・フード・ジップアップが目立つ・アウトポケット・ファーやボア付きなどカジュアルなデザイン要素はできるだけ避ける。

着丈の長さ

コートは着丈の長さで、着用した際の見え方や印象が大きく変わります。長めのほうが落ち着いたフォーマルな印象に、短めは軽快でカジュアルなイメージを与えます。
基本はスーツのジャケットがしっかり隠れる、腰・お尻がすべて隠れる長さが望ましいでしょう。長すぎるコート(ふくらはぎ丈)は重たく見せないよう着こなしにテクニックがいるため、定番でおすすめな丈は膝上(75cm~1m丈)です。

おすすめのカラー

黒・グレー・ネイビー
さまざまなシーン・スタイルで対応できる落ち着いたカラーがおすすめです。薄いカラーより濃いトーンのほうが、一般的に落ち着いた印象に映りますので、濃いめトーンのチョイスがおすすめです。

気を付けるカラー

カーキ・キャメル・ベージュ・ブラウン
春・秋の男性のコートの定番色ですが、デザイン、素材、色のトーンによってはカジュアルな印象に見えるカラーです。できるだけ濃いめの落ち着いたトーンであること、素材が上質で光沢感があって高級感のあるものを選びましょう。

NGカラー

白・オフベージュ・派手なカラー
お祝いの気持ちを表現するのにふさわしくないとされるカラーです。白は新郎新婦の色、派手なカラーは主役より目立ってしまう恐れがあることがNGの理由です。白と間違えられやすいオフベージュも避けましょう。

素材

おすすめの素材

春・秋:ポリエステル・ナイロン
冬:ウール・カシミア・アンゴラ・アルパカ・メルトン

起毛感が少なく、毛足が短いなめらかで微光沢感のある表面の素材が仕立ての良さやフォーマル感がある着こなしになるためおすすめです。毛足が長い素材は、冬は特に静電気で毛羽だちやほこりが目立つため注意が必要です。
ポリエステルやナイロンはスポーティ過ぎないテイストの素材を選びましょう。ポリエステル・ナイロンは寒い時期は静電気が起きてほこりが非常に目立ちますので、中綿コートではなくウールなど冬素材に切り替えましょう。

気を付ける素材

綿・麻
春・秋のコートの定番素材ですが、織り方によってはカジュアル感が出てしまい、しわが目立つ素材です。春・秋に着たい素材なのでNGではないのですが、よりフォーマル感が出るように光沢感があるしっかりした織りのものを選びましょう。着用前にクリーニングに出す・アイロンがけをするなどでしわの手入れを行ってください。

レザー
表革はつや消し加工の落ち着いたテイストのものなら問題はありません。ガラス加工等全体に光沢感のある、とがったテイストの目立つタイプは避けたほうが無難です。

NG素材

ファー・毛皮
会場の場の雰囲気を考えるとどうしても目立ってしまうむため、NGであることが多い素材です。派手で目立つ装いは、他のゲストの視線や捉え方を考えるとおすすめできません。
二次会やカジュアルウエディング、友人ゲストが多い無礼講のカジュアルパーティならば、新郎新婦の意向次第でOKです。

結婚式・二次会におすすめのデザインのメンズコート

おすすめのコート

・チェスターコート
・トレンチコート
・ステンカラーコート
・スタンドカラーコート

結婚式だけでなく、フォーマルシーンやビジネスシーンでの汎用性が高いコートデザインです。特にチェスターコートやトレンチコートはトレンドのスタイリッシュな着こなしでも注目の形なので、食事会やちょっとしたお出かけシーンでの着回しでもおすすめです。

グレーゾーンのコート

・ダッフルコート
・ピーコート
・モッズコート

本来は結婚式で不向きとされてきました。
しかし最近はドレスコードも緩くなり、ビジネスコートとして人気のあるデザインで、二次会からの使用やカジュアルな会場(カフェレストランやパーティスペースなど)の、トレンドファッション重視のウエディングスタイルでは着用OKの傾向です。

結婚式・二次会で避けたほうがいいデザインのメンズコート

・ダウンジャケット、ダウンコート
・スポーツ・アウトドア系コート
・ライダース・ミリタリー系コート

明らかにカジュアルテイスト全開のコートは、いくら防寒のために会場まで着て行くだけとはいえ、場の雰囲気を考えて避けたほうが無難です。簡単なイメージを伝えると、デニム・スニーカー・ブーツに合わせたほうがしっくりくるイメージのものはフォーマルな席では避けたほうがいいでしょう。

結婚式と二次会の春・秋・冬のメンズコートの色・形まとめ

結婚式・二次会で春・秋・冬の行き帰りの移動に必須のメンズコート。カラーは黒・グレー・茶、デザインはチェスターコートやステンカラー・トレンチがおすすめですが、最近ではウエディングシーンも多様化し、ドレスコードも厳密ではなくなってきています。迷ってしまう場合は、会場とゲスト層をしっかり調べ、お祝いの場であることを配慮して選ぶことをおすすめします。

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