結婚式二次会を感動的に面白く!新郎の挨拶・謝辞のポイント例文

新郎の挨拶・謝辞©Gunnerchu – shutterstock.com

二次会のウエルカムスピーチ・謝辞を考えている新郎の方が直面する悩み「披露宴の挨拶との違い」「ゲストの心を掴むスピーチ」は何をヒントにして考えればいいのでしょうか。スピーチの基本構成をもとに、身近なエピソードと新郎が友人に伝えたい気持ちを簡潔にまとめ、面白く感動的な挨拶の考え方と文例をまとめました。

披露宴とはここが違う二次会の雰囲気とスピーチ

二次会の雰囲気とスピーチ©KOKHAN YARYNA – shutterstock.com

二次会の雰囲気とゲストの顔ぶれ

二次会でゲストの様子に注意しなければいけないことは2つ。
 
・披露宴から出席してくれたゲストは既にお酒が入っている
・二次会から出席するゲストはパーティへの期待感が高い
 
披露宴で2時間以上パーティに出席していたゲストは、すでにお腹いっぱいでお酒も入り、テンションはリラックス状態。披露宴は余興を交えつつもフォーマルなパーティのため、二次会に同じ雰囲気は求めていません。一方で二次会から出席するゲストは披露宴がどんな雰囲気だったか知りたいでしょうし、自分も早くパーティの華やかな雰囲気に加わりたいでしょう。夕方~夜の開始なら、お腹もすいているでしょう。
二次会のゲストの顔ぶれは友人・同僚といった親密な関係性がほとんど。二次会前からのゲストと二次会からのゲストが、挨拶という掴みで自然に融合できるよう、スピーチは披露宴と立ち位置・方向性を変えて組み立てる必要があります。

二次会のスピーチで新郎が注意すべき点

スピーチの長さの目安は1~1.5分

披露宴のスピーチは2~3分が目安と言われていますが、二次会はその半分の時間が目安。400~500文字以内が簡潔で理想です。お酒が入った仲の良い間柄のゲストは静寂に耐え切れず、ガヤガヤしてしまいがち。ウエルカムスピーチでは二次会への期待感から早く乾杯したいゲストもいらっしゃいます。短く簡潔に、テンポよくまとめましょう。

ゲストの期待感を(できるだけ)裏切らない

披露宴から出席しているゲストはすでにリラックスムード。一方ここからの参加ゲストはパーティへの期待感が高いはず。フォーマルにのっとった挨拶は披露宴で済ませていますので、友人達に新郎らしさが伝わる、堅苦しくない言葉のチョイスが喜ばれます。

感情と感動を隠さない

披露宴を終えての感想、二次会に集まってくれたゲストや今まで手伝ってくれた方々への感謝、結婚式全体への感動の気持ちは、素朴かつ素直な言葉で率直に伝えるのがいいでしょう。距離感のないおもてなしが二次会スピーチの成功の秘訣です。

二次会スピーチを考える前に押さえるべき3つの基本

二次会スピーチ©Itchaya Cheyasak – shutterstock.com

スピーチの基本は大きく3つの要素で構成されています。構成は変えずに、テイスト・中身・ボリュームだけ二次会風にアレンジします。二次会のウエルカムスピーチの構成と流れを見てみましょう。

【冒頭・あいさつやゲストへのお礼】
掴みです。来てくださったことに感謝してできるだけ簡潔に。

【本題・夫婦のエピソードや抱負など】
先ほどの披露宴での感想・気持ちや、披露宴では言えない夫婦のおもしろエピソードなど、「二次会だから言える」ようなものも喜ばれます。

【結びの言葉】
このあとの進行の流れ(乾杯の音頭・またはスピーチ)に向けて、簡潔にお礼を再度述べ司会へバトンタッチ。テンポの良さが大切です。

構成の基本や、披露宴などでのフォーマル寄りな基本のスピーチ文例
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二次会最初の掴みは面白い挨拶でウエルカムスピーチ・文例

ゲストの好感度アップ掴みのスピーチエピソード

披露宴から、また二次会から来てくださったゲストへのお礼をシンプルに新郎らしい言葉でまとめましょう。例えばこんなエピソードはいかがでししょうか。

・披露宴での感想・おもしろエピソード
・新郎新婦の結婚までのとっておきエピソード
・二次会から駆けつけてくれたゲストへの感謝の気持ち

これらを織り込んだ例文を紹介します。

二次会ウエルカムスピーチの文例

【冒頭】
今日は遅い時間からのパーティに、こんなにたくさんお集まりいただき本当にありがとうございます。二次会から来てくださった皆様、お忙しいなかご出席くださって本当に感激しています。先ほどの披露宴からこちらも続けて参加してくださっている皆様、飲みすぎていないですか?まだまだ飲めますか?

【本題】
先ほどの披露宴で、妻の〇〇が家族への手紙を読んでいた際にもらい泣きしてしまい、ちょっと、いやかなり目が腫れております。〇〇は付き合ってからずっと、いつでも明るい笑顔でいてくれるので、家族への思いを聞いているうちに、涙が止まらず大変お恥ずかしい姿をお見せしました。今後とも、〇〇を大事にしていきたいという気持ちを、さらに新たにしました。

【結び】
二次会から駆けつけてくださった皆様、もうそろそろ飲みたいですよね。お待たせしてしまって申し訳ありません。僕も披露宴の挨拶で非常に緊張してしまい、かなりお酒をセーブしておりました。飲み足りないので今、皆さまと早く乾杯したくうずうずしています。このあたりで、乾杯の発声を今か今かと待っている、大学時代からの親友△△にバトンタッチしたいと思います。
(478文字・約1分)

二次会最後の締めは感謝と感動の謝辞・文例

ゲストへの素直でストレートな感謝・友情の気持ち

二次会と1日がかりの結婚式の締めは、時間を割いてお祝いに駆けつけてくださったゲストの皆さまへの感謝。協力してくれた友人へのお礼。こんなに素敵なゲストに囲まれてパーティを終えることができた喜びをかみしめ、率直な言葉で伝えましょう。

・ゲストへの感謝
・幹事や協力してくれた方々へのお礼
・今後も変わらない末永いお付き合いのお願い

これらを盛り込んだ例文を紹介します。

二次会謝辞の文例

【冒頭】
皆さま本日はご多忙の中、遅い時間までパーティを全力で盛り上げていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。人生の節目となる大切な日に皆さまと一緒に過ごすことができ、一生忘れられない時間となりました。

【本題】
今日この時間を作るために何度も打ち合わせて、素晴らしい企画力でパーティを作ってくれた幹事の〇〇さん・司会という大変な役目を快く引き受けて爆笑のトークを繰り広げてくれた△△さんに、ここで改めてお礼を言わせてください。仕事が素晴らしくできる友人をもって、妻に「あなたもこれぐらい仕事ができる人になってね」と早速お尻をたたかれました。僕も二人のような友人を持ち、誇らしい気持ちです。二人とも本当にありがとうございます。

【結び】
まだまだ未熟な僕たちですが、二人で力を合わせて温かい家庭を築いていきたいと思っています。皆さま、今後とも僕たちを見守り、ぜひ新居に遊びにきてください。これからも末永いお付き合いをお願いできればと思います。皆さま、今日は誠にありがとうございました。
(430文字・約50秒)

結婚式二次会での新郎挨拶・謝辞と文例のまとめ

結婚式二次会での新郎の挨拶は、披露宴よりも短く簡潔に。率直な感謝の気持ち・感動をゲストに伝えるようにしましょう。
二次会からのゲストは、披露宴にない新郎新婦とのカジュアルな距離の近さを求めています。おもてなしの気持ちがスピーチでゲストに伝われば、面白さや感動が生まれます。
披露宴のようにフォーマルな固い言葉ではなく、新郎新婦の人柄が伝わる楽しい二次会のスピーチでゲストを笑顔にしてくださいね。

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