和婚スタイルの魅力!和婚ができる会場や衣装、和の演出アイデア

明治神宮での和装挙式© iStock.com/siraanamwong

近年、挙式・披露宴に和の要素を取り入れた「和婚」がとても人気となっています。和婚とは、神社で挙げる挙式・披露宴のことだけではないのをご存じでしょうか。この記事では、和婚と呼ばれる挙式スタイルや、和婚を挙げれる会場、和の演出アイデアなど紹介します。また、和装の婚礼衣装の説明や、和婚を選んで良かった点や注意したい点、和婚の準備とスケジュールも合わせて見ていきましょう。

和婚とは?和婚スタイルは1つではない

そもそも和婚と呼ばれるものは、どういった結婚式のスタイルを指すのでしょうか。衣装や料理、会場のコーディネートや装花などの挙式スタイルに、日本古来の和のテイストを取り入れたものをすべて「和婚」と呼びます。「和婚」と呼ばれる挙式スタイルを紹介します。

神社での神前式

最も伝統的で、和の魅力を最大に感じとることができる日本古来の神前式。和婚といえばこちらのイメージが強いカップルは多いでしょう。神社で厳かに執り行われる神前式は、格式の高さを感じることができるでしょう。挙式では、白無垢に綿帽子で由緒正しいスタイルで行うことができるのも神社での神前式の魅力です。

ホテルや専門会場での神前式

神前式は、神社だけではなく建物内に併設された「神殿」で行うこともできます。神殿を設けている会場が増えてきており、広く神前式を行えるようになってきました。ホテルや専門会場で行う場合、披露宴をそのまま同じ式場内で行える点がメリットでしょう。

チャペルや庭園での和装人前式

ホテルの庭園や、チャペルなどで白無垢や色打掛を着て行う人前式も和婚のひとつといえます。和と洋がミックスされた新鮮な光景ですよね。また、ゲストの参列者の制限がないことが多いので、たくさんの親族や友人たちに囲まれるアットホームな挙式を挙げることができるでしょう。

和装でのロケーション撮影などのフォトウエディング

最近増えてきたフォトウエディングも和装で行うことで、和婚と呼ばれるひとつです。また、結婚式では着なかった和装で別撮りとして楽しむという種類もあります。最近ではスタジオ撮影でも、室内にいながらにして和の雰囲気漂う建物や、庭園にいるかのような撮影もできるスタジオもあるようですよ。

和婚の挙式 人気の会場

神前式神社写真© iStock.com/Jui-Chi-Chan

和装での結婚式を行うことができる挙式会場や、和婚スタイルを叶えることができる場所を紹介します。

神社

一番人気の会場は、神聖な雰囲気のなか神前式を執り行える、神社や神殿です。格式高く伝統を重んじる儀式のなか進められる神前式は、厳かで日本ならでは。由緒正しい神社での結婚式は、和装も映える会場です。

ホテルや専門会場

現在では多くのホテルや専門会場で「神殿」を併設しています。神社の神殿をそのままそこへ持ってきたような会場もたくさんあります。厳かな雰囲気を感じることができるでしょう。

和装人前式

宗教や格式にとらわれず行うことができる人前式で行う和婚スタイル。ゲストの前で誓いを立てる人前式であれば、和装を着てチャペルで行う挙式も叶えることができるでしょう。

フォト和婚

現在、フォトウエディングといった写真撮影だけを行う結婚のスタイルも大変人気です。白無垢や色打掛、引き振袖、和ドレスなど好きなスタイルを選んで行えるのも魅力ですよね。

和婚の準備・スケジュール

和服でスケジュール© iStock.com/karinsasaki

和婚とは、結婚式のどこかに和のテイストを取り入れたスタイルのものを総称して呼びます。和婚を叶えるために必要なことは何かを、和婚を行うための準備とスケジュールに沿って説明します。

和を取り入れる部分を決める

取り入れやすいものとして、代表的なものは白無垢や色打掛にするといった衣装に和を取り入れるスタイルでしょう。次に、会場の装花やコーディネートに和のテイストを織り交ぜたり、お料理を和食メインにするといったこともあげられます。また、和のBGMにしたり演出のとして鏡開き、ウェルカムボードに水引をデザインするなど、細かいところまで和テイストを取り込んでも良いでしょう。

和婚を挙げるまでのスケジュール

和婚スタイルで挙式を挙げるまでのスケジュールを説明します。ここでは神社での挙式で和婚を叶えるまでにしておくべき準備とスケジュールを紹介します。

1.ネットや雑誌、先輩花嫁などから和婚スタイルの情報収集
情報収集を行ったら、自分たちが叶えたい和婚スタイルのイメージを話し合いましょう。希望条件やこれだけは叶えたいなど、和のスタイルをどの部分に取り入れたいのかをしっかりと相談しましょうね。

2.候補を絞る
どの神社にするのか(格式のある神社、趣のある社殿、花嫁行列はするのかなど)を、話し合ったイメージや希望条件に近い場所で決めましょう。

3.衣装を決める
和婚を叶えるために、和装は重要なポイントとなります。白無垢や色打掛など、和婚ならではのスタイルを演出する衣装選びは、慎重に楽しんで行いたいですよね。

4.招待状や会場コーディネート、お料理の決定
和婚を演出するアイテムのひとつが、招待状やウェルカムボードのデザイン、会場装花です。また、会場全体のコーディネートも和のテイストを取り入れることも和婚ならでは。和の要素をたっぷりとさまざまな場所に取り入れましょう。

5.カメラマンや写真撮影の手配
格式高い神社での結婚式は、建物内の撮影が禁止の場合が多いため事前の確認が大切です。

和婚の良い点、大変な点

和装の花嫁の手© iStock.com/kokouu

和婚のスタイルはさまざまなスタイルがあることを紹介しました。では、実際に和婚を選んで良かった点や、大変と感じた点を紹介します。

《良かった》日本ならではの奥ゆかしさを感じられる

日本古来の儀式に進められる挙式は、日本ならではの伝統や奥ゆかしさを感じることができます。格式高く、厳かな雰囲気は、新郎新婦はもちろん参列したゲストも伝統的で格式の高さを感じることができるでしょう。また、どのような年代の方にも喜ばれ、受け入れらることも和婚の魅力でしょう。

《良かった》新郎の活躍の場が多い

新郎が神前にて、誓いの言葉を神様に述べる「誓詞奏上」と呼ばれる儀式が行われます。神前式特有の儀式はこの他にもありますが、新郎がメインと感じとれる挙式スタイルともいえます。

《大変》天候に左右されやすい

神前式では「参進の儀」という、神職や親族たちが列をなし、神様の下まで進むという儀式があります。別名、花嫁行列とも呼ばれます。チャペル式で行われるバージンロードを歩くことの代わりと言えますが、外の本殿まで歩くことになるので、雨の日や足元が悪いなど天候によって行えない場合があります。

《大変》挙式のみ行う場合、親族のみの列席が多い

両家の結びつきを重んじる儀式で進められる神前式。そういった点から、参列できるのは親族のみといった決まり事を設ける会場が多く、親族以外の列席か可能かどうかを事前にしっかりと確認しておきましょう。

事前にチェックしたいこと5つ

和婚スタイルで結婚式を挙げる場合、以下の5つの点をいずれも事前にチェックしておきましょう。

両家の信仰している宗教はないかチェック:神前式を選ぶ際、信仰している宗教や宗派が関わってくる場合があります。和の神前式を挙げたい場合でも、どちらかが敬虔なキリスト教徒であれば「教会式」を選ぶでしょう。両家へ前もって確認しておくと安心です。

収容人数:本来、神前式は親族や身内だけで執り行う式儀式となっているため、キャパシティが小さい神社や神殿は親族以外は参列できない場合があります。

披露宴会場までの移動手段:神社で挙式後、披露宴会場や食事会を異なる場所で行う場合、会場までの移動手段がスムーズであるかアクセスの確認をしましょう。

写真撮影に注意:神聖な場所である神社や神殿内は、基本的に撮影NGのケースが多いっでしょう。専属カメラマンのみ撮影可能な場合がほとんどですので、注意しましょう。

土足禁止神殿内などは土足厳禁な場所が多く、その際は「脱ぎやすい靴でお越しください」と招待状に添えるなどして、事前に連絡しておきましょう。

和婚の魅力が伝わる演出アイデア

 
 
 
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和のテイストをたっぷり取り入れた、アイテムや演出例を紹介します。先輩花嫁たちの実例とともに見ていきましょう。

和のテイストたっぷりのウェルカムスペース

ウェルカムスペースは、比較的広いスペースを確保できることから、さまざまな和のテイストを入れることができるでしょう。

だるまや水引を用いたウェルカムスペース

 
 
 
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折り鶴を糸で繋いだカーテン

 
 
 
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会場装花などのデコレーション

 
 
 
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会場のコーディネートや、会場装花に桔梗や菊・梅・百合など和を感じさせるお花をたっぷりと使えばそれだけでも会場の和のイメージは高まりますよね。

 
 
 
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貝合わせの儀を取り入れた演出

夫婦が添い遂げる縁起物、貝合わせを演出のなかに取り入れた和のアイデア。その一対でしか重なり合わないとして婚礼調度の中でも重要な意味を持ちます。夫婦で互いの貝を重ね合わせる貝合わせの儀は、和婚にぴったりの演出ですよね。

 
 
 
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水引きの指輪

 
 
 
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和婚の花嫁衣装は3スタイル

和婚に用いられる花嫁衣裳は大きく3つに分けられます。また白無垢などの代表的な婚礼衣装以外のオーガンジー打掛や、和ドレスなどもそれぞれ紹介いたします。

白無垢

 
 
 
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和装の花嫁衣裳の中で、もっとも格式高い衣装。上から下まで、表裏も白で統一した衣装は、汚れのない純真を表します。古来、日本では白は神聖な色とされ、神様に仕える人々の衣装が白だったことから挙式衣装としても用いられるようになりました。

色打掛

 
 
 
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鮮やかな色合いと細やかな刺繍が特徴的な衣装。結婚式では、お色直しの衣装として着用されることが多いですが、今では白無垢と同格の花嫁衣裳とされており、挙式で色打掛を着用してもかまいません。

引き振袖

 
 
 
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おはしょりを作らず袖を引いた振袖のこと。婚礼では黒地の引き振袖が代表的ですが、さまざまな色の引き振袖があります。

それ以外の衣装

上記にあげた花嫁衣装以外にも、和装の衣装はさまざまなものがあります。

 

オーガンジー打掛:色打掛のように見えますが、生地に「オーガンジー」や「チュール」を使用した着物のこと

 
 
 
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和ドレス:和の模様や刺繍、生地を使用したドレスのこと

 
 
 
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振袖ドレス:着付けの技だけで、振袖をドレスのように仕立てます。

 
 
 
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古式ゆかしい日本古来の和を取り入れて

挙式・披露宴でのさまざまなシーンで、和テイストを取り入れることができ、「和婚」と呼ばれる結婚式が叶えることができます。日本古来の伝統的な白無垢や、由緒正しい神社、厳かな雰囲気そのままの「神殿」を用いての和婚は、日本ならではの魅力を感じることができますよね。自分たちらしい和のテイストを選び、挙式に取り入れて理想の和婚を叶えましょう。

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