レストランウエディングの男性ゲストのファッションと服装マナー

レストランウエディングの男性ゲストのファッション©ABGJ – shutterstock.com

レストランウエディングに招待された場合、服装を選ぶ難しさは、会場の雰囲気やフォーマルさが会場ごとにバラバラであることが大きな理由です。平服と記されていたらレストランのドレスコード「スマートカジュアル」と一般的な「インフォーマル」のどちらを選ぶべきなのか。ファッションマナーの判断基準をまとめました。

レストランウエディングでの男性の服装の判断基準

男性がレストランウエディングに招待された場合、着用がOKとされているファッションの方向性は2つあります。

スーツスタイル

結婚式の代表的な男性の服装。結婚式では一般的な「セミフォーマル」の礼装として間違いのないブラックスーツか、略式の礼装「インフォーマル」であるダークスーツのどちららかが多く選ばれます。

ジャケパンスタイル

レストランに行く際に、デイリーシーンのアイテムをキレイめに着こなすドレスコード「スマートカジュアル」の代表的な服装。同じジャケパンスタイルでもビジネスシーンを想定したファッションより、遊び心があり華やかなスタイルがイメージです。

ほんの少し昔までは、レストランウエディングとはカジュアルな結婚式というイメージが強かったのです。ですが、現在はさまざまなニーズに対応し、フォーマル寄りからカジュアルな会場まで、幅広くあります。
また、「スーツ=フォーマル」「ジャケパン=カジュアル」のイメージたったのですが、ファッションの変化とジャケパンスタイルの浸透によって、認識は少しずつ変わってきています。
レストランウエディングではいかにジャケパンをフォーマル寄りにおしゃれに着こなすか、というトレンドも生まれています。

会場ごとに変わるレストランの格と雰囲気とは

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まずは服装を判断するのに、一番分かりやすいのは会場の雰囲気です。現在結婚式で選ばれるレストランには、次のような会場があります。服装を決める前に会場を調べ、その雰囲気や格式をしっかり掴むことが大切です。

有名・高級レストラン

名の知れたオーナーシェフが運営したり、誰もが知っている星つきのレストランで、美味しい料理を堪能して結婚式を挙げることができます。料理だけでなく会場の雰囲気も格式高い場所が多いため、通常の結婚式と同様の服装でのぞむことをおすすめします。

一軒家レストラン

一軒家のレストランを貸し切りにして結婚式を挙げられます。チャペル形式の挙式会場を併設していたり、ガーデンやテラスがあり、ゲストハウスのような雰囲気を楽しめる会場も。
基本はフォーマル寄りがおすすめですが、会場の雰囲気によってはカッチリ着こなしたジャケパンスタイルがおしゃれで目を引くことも。

ビル内に入っているパーティ用レストラン

商業施設や、駅に近いビルに入っているレストランです。高層階のレストランであれば、都会的な眺望を楽しむこともできます。有名結婚式場が手掛けるパーティ用レストランも多く、結婚式やパーティに特化しているため、会場内に挙式スペースを併設している会場も多いです。基本はフォーマル寄りの服装がおすすめですが、非常に新しい感覚のトレンディな会場が多いため、パーティらしい華やかさを重視したコーディネートを意識しましょう。

ホテル内にあるレストラン

ホテル内に入っているレストランでも結婚式が可能で、少人数や個室での家族だけのウエディングにも対応しています。服装はホテルでの結婚式を想定してスーツがおすすめですが、少人数でのウエディングや食事会のような内容であれば、ジャケパンスタイルのほうがシーンにあっている場合もあります。

料亭

和のおもてなしに最適な料亭では、基本挙式スペースがないため、近隣の提携している神社・チャペルで挙式のあと、移動して披露宴を行う形になります。古式ゆかしい和装が見直されつつあり、神社での神前式の後、料亭での会食を楽しむ新郎新婦が増えてきました。和の落ち着いた空間で、ゲスト層も親族や年配の方が多いことが考えられるため、フォーマル寄りの服装が望ましいでしょう。

カジュアルレストラン

一般的なカジュアルなレストランウエディングをイメージしている方は、こちらのレストランが当てはまります。ラフでカジュアルな着席スタイルの会費制結婚式や、1.5次会、立食スタイル、二次会などで利用されます。スーツでも遊び心が入ったファッションや、ジャケパンスタイルのトレンドな着こなしがおすすめです。

カフェレストラン

レストランよりさらにアットホームなカフェレストランでの結婚式も増えてきました。結婚式としての形式を保ちつつも自由でアットホームな結婚式が想定されるため、できるだけトレンドに沿った、パーティらしい華やかな着こなしを意識しましょう。

会場以外で服装とファッションを判断する大事な3つの要素

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挙式に招待されているかどうかで判断する

レストランウエディングで服装を判断するのに、会場以外でもっとも大きな要素です。基本招待状に挙式の記載があり、披露宴開始より早めに出席を望まれているのであれば、服装はフォーマルなスーツが正解です。

同会場内または別会場での独立挙式会場

レストランでは挙式会場がない施設が多くレストランとは別にあるチャペルや神社で挙式を済ませた後、レストランへ移動するようなケースがあります。このような形で挙式から招かれているのであれば、迷わず服装はフォーマルなスーツにしましょう。

宴内人前式スタイルの挙式

招待状内に「皆様に立ち会っていただき」「人前式にて証人となつていただきたたく」の記載があるようであれば、レストランで全員参加のもと宴内人前式であるケースが多いです。この場合は服装はそれほど問われません。

自分以外のゲストの顔ぶれを見て判断する

招待ゲストの構成が、社会的なつながりを重視して年上・年配・目上の方々も多く招待しているか、友人や同僚のようなラフな顔ぶれかがわかれば、服装を判断するのに大きなヒントになります。

新郎新婦の意向を聞いて判断する

自分だけの判断が難しい場合は、新郎新婦本人にどのような服装とファッションを望んでいるのか、直接聞いてみるのも大切です。結婚式でのゲストの服装は、お祝いの気持ちを表すものです。新郎新婦の希望のファッションやコーディネートがあれば、それを反映したものにしましょう。

フォーマルなレストランウエディングの男性の服装

【おすすめシーン】
チャペルまたは神社での挙式から招待されている。
ホテル内、星付き、料亭などのレストラン会場の場合

ブラックフォーマルスーツ

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結婚式定番のフォーマル用ブラックスーツ。チャペルや神社の挙式から招待されているようであれば、迷わずこちらを。

ダークスーツ

ブラックスーツ以上に最近選ばれているダークスーツ。濃紺またはグレーで、ベストの配色を変えるなどちょっとした遊びを入れることも。

セミフォーマル寄りレストランウエディングの男性の服装

【おすすめシーン】
同会場内での挙式がある
挙式会場つきレストラン、一軒家レストランなどの会場

スーツスタイル

一軒家レストランであれば、会場の建物の雰囲気に合わせたパーティらしいスーツのセレクトもおすすめです。チーフやネクタイを組み合わせて、効果的に華やかにしましょう。

ジャケパンスタイル

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初夏~盛夏の結婚式であれば、あえてフォーマルシーンに提案したいのが、ホワイトパンツを効果的に使った品のいいジャケパンスタイルです。

スマートカジュアルでのレストランウエディングの男性の服装

【おすすめシーン】
宴内人前式、または挙式なし、会費制結婚式、1.5次会
カジュアルレストラン・カフェレストラン

スーツスタイル

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素材が面白い、トレンドの要素がジャケットとバンッに入っている…など、スーツでも遊び心がたっぷり入ったものが選べる自由さがあります。

ジャケパンスタイル

カジュアルなレストランウエディングでは今やマストの注目ファッション。できればチーフやネクタイといったアクセサリーにも手を抜かず、トータルでコーディネートしましょう。

レストランウエディングでの男性ゲストの服装マナーまとめ

レストランウエディングは「カジュアルな結婚式」というイメージがありますが、現在ではその雰囲気やコンセプトで、本格的なフォーマルウエディングからカジュアルな披露パーティまで幅広く使い分けられています。男性ゲストが服装を選ぶ判断基準として「会場」をしっかり見極めることが大切です。最近では新郎新婦の意向がトレンドで華やかなパーティらしい服装を求めている傾向もあり、フォーマル寄りの会場でもスーツだけでなく、ジャケパンスタイルを見かけることも多くなってきました。迷った場合は新郎新婦に聞いてみて、レストランウエディングらしいファッションとオシャレを楽しんでください。