神前式の披露宴はあり、なし?それぞれの違いと披露宴をする場所の選び方

結婚式の神前式© mikitea – Fotolia

神前式は日本に古くからある伝統的で二人の親族同士が結びつくという考えのもと、さまざまな儀式がおこなわれる結婚式です。神前式を検討するときに気になることは披露宴会場をどうしたらよいか?ではないでしょうか。来てくれたゲストへ感謝の気持ちを伝える場所となる披露宴ですが、最近では披露宴なしを選ぶカップルもいます。披露宴のありなしで変わるそれぞれの違いや披露宴をする場所の選び方をご紹介します。

神前式あとの披露宴はどうしたらよい?

結婚と赤い糸© Joji Shima/Shutterstock.com

神前式は神社やホテル、結婚式場でおこなう結婚式です。ホテルや結婚式場内での神前式は、神前式のあとに敷地内の会場で披露宴をおこなうことが一般的。神社の場合は、有名神社であれば敷地内に披露宴会場が併設されているところもあるので、神前式とセットで披露宴を申し込むことができます。神社に披露宴会場がない場合は、提携先の会場や自分たちで手配した近くのレストランや料亭で食事会や披露宴をおこないます。また、最近では神前式のみで披露宴なしを選ぶカップルもいます。神前式後の披露宴のありなしで何が変わってくるのでしょうか。

神前式後の披露宴あり、披露宴なしのそれぞれの違い

お色直し© iStock.com/Yue_

披露宴あり

・親族以外のゲストが呼べる
・お色直しができる
・ご祝儀がいただける

白、赤が和装婚では代表的カラー。優雅な大輪のお花で存在感があり、会場装花が一気に華やかになる花です。メインシーズンは7~10月。咲き方にいろいろな種類があるので、それによって会場装花の雰囲気が変わります。

披露宴なし

・費用が抑えられる
・準備に時間がかからない
・ゲストのご祝儀や時間の負担が少なく済む

挙式料、衣装代、神社へ納める玉串料が神前式にはかかりますが披露宴がないぶん、結婚式全体の費用を抑えることができます。披露宴での料理、席次、余興、会場装飾、引き出物など決めることがないため結婚式の準備に時間を取られません。通常であれば挙式披露宴をおこなうと丸1日がかりとなります。神前式の挙式時間は30分程度なので、参列するゲストの時間の負担も少なく済みます。

神前式あとの披露宴をおこなう場所

結婚式の披露宴会場© iStock.com/wsfurlan

結婚式場、ホテル

結婚式場やホテル神殿で神前式をおこなった場合は、終わったあとに披露宴会場にすぐに移動できるところがよいところです。中でもホテルでの披露宴は遠方のゲストの宿泊先にできるので、披露宴が終わったあとの手配もしやすくなります。結婚式場やホテルはさまざまな披露宴に対応しているので、少人数からゲストが多い披露宴と幅広く対応できます。

提携先の会場

神社によっては敷地内に披露宴会場を併設しているところがあります。その場合神前式とセットでプランを申し込めるので、挙式と披露宴の打ち合わせが同時にできます。この他に神社と別の会場になりますが、提携先で披露宴をおこなうこともできます。会場が別なので移動が必要になりますが、提携先から神前式後に車の手配をしてくれるところもあります。提携先の会場は神社からあまり離れていないので、ゲストの移動の負担を減らすことができます。

自分たちで手配した会場

神前式をおこなう神社とは全く違う場所のレストランや料亭などを披露宴会場に選ぶこともできます。披露宴のスタイルをカジュアルな1.5次会や食事にこだわったレストランウエディングにすることも可能です。気をつけておくことは神社と会場が離れている場合の移動手段は自分たちで手配する必要があること。ブライズルームのような花嫁が支度をする専用個室のないので、お色直しをどこでするか事前の確認が必要です。

神前式あとの披露宴なしの流れと注意点

神前式のみの流れ

1.新婦新郎支度
2.親族集合
3.親族紹介
4.参進の儀(花嫁行列)
5.修祓(しゅばつ)の儀
6.祝詞奏上(のりとそうじょう)の儀
7.三献(さんこん)の儀
8.誓詞奏上(せいしそうじょう)
7.指輪交換
8.玉串奉奠(たまぐしほうてん)
9.退場
10.記念撮影
11.解散

披露宴なしのときは神前式のみとなり、神社によってはほかの儀式や省略される儀式もあります。指輪交換は神事(しんじ)ではありませんので、神前式進行になくても問題ありません。ですが、披露宴なしであればお二人の絆を深める儀式ですので、神前式で演出として取り入れることもよいでしょう。退場のあとには記念撮影をする流れが多い傾向に。披露宴なしでも挙式はおこなった記念を残せることができます。

神前式のみで披露宴なしのときの注意点

神前式のみでおこなうと決めたときは、あらかじめお互いの両親に相談をして希望や了承を得ておくとよいでしょう。神前式のみに決まったら親族はどこまで呼ぶかを考えておきます。結婚式に集まってくれたお礼が披露宴なしではできないので、招待状にご祝儀の辞退を一言添えておきましょう。ご祝儀を用意していただいたときは後日お礼の時間は持つようにします。参列してくれたゲストにはそのまま帰っていただくのではなく、プチギフトや引き菓子を用意しましょう。来てくれたことに対しての感謝の気持ちや心配りをみせることが大切です。

神前式の披露宴のありなしは違いを理解して決めよう

神前式のあとの披露宴© diamondforce/Shutterstock.com

神前式は神社やホテル、結婚式場の神殿でおこなう挙式です。ホテルや結婚式場では披露宴会場が併設されているので、会場移動がなく披露宴をおこなうことができます。神社によっては併設された披露宴会場もありますが、別会場になることがほとんど。神社の提携先は披露宴会場にふさわしい環境が揃っていることが多いです。自分たちで手配する場合は神前式と違う雰囲気にできますが、移動はゲストの負担になるので会場の距離を考えておきましょう。披露宴なしを選んだときはお互いの両親に相談をして了承を得ることが大切です。披露宴はなくても式に来てくれたお礼は忘れずにおこなってください。自分たちに合った神前式スタイルにできるとよいですね。

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