喪中に結婚式は挙げてもOK?ダメ?基本的な考え方

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大切な親類が亡くなった喪中に、結婚式を行っても良いのか?この質問には、「YES」と答える人もいれば、「非常識だ」と答える人もいます。一概に何が正解かを伝えるのが難しい問題です。喪中での結婚式実施はケースバイケースで、状況や親族の考え方、各家々でのしきたり次第で、答えは異なってきます。喪中での結婚式実施に悩まれているカップルに、この記事が参考になれば幸いです。

喪中の結婚式実施は非常識なのか?

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喪中での結婚式実施を非常識と考える人も少なくありません。その理由の中には「故人を想う気持ち」と、「周りに不運を与えない」の2つの意味が込められています。「マナーだから!しきたりだから!」だけで考えるのではなく、「喪中」の意味をしっかり理解した上で、結婚式の実施を考える必要があります。

「喪」は悲しみの表現

「喪」には人の死を悲しみいたむという意味があります。喪中は様々な行動を慎んで、故人の供養にあたります。「喪中だからこうしなきゃいけない!」というよりも、本来の意味をしっかり理解して、亡くなられた方のことを想って行動をするべきであります。故人や同じように喪に服している親族を想ったときに、「本当に結婚式を実施するべきなのか?」ということを考えるべきです。

身内が亡くなった人には「穢れ(けがれ)」があるとされる

最近ではこの考え方は薄れてきていますが、年配の方の中には喪中の人には穢れがあるという考え方をもつ人もいます。そういう人がお祝いの場に訪れると不運が訪れる為、避けるのが常識だという考えです。その身で結婚式を行っても良いのか?という点も論点になってきます。

喪中で避けるべき事項

喪中の期間は下記の事項を避けるのが一般的です。

・慶事(結婚式などお祝い事)への出席・実施
・お正月(年賀状の代わりに、12月の始めに喪中はがきをお送りします)
・殺生を行う

喪中での結婚式の考え方

この記事の後半でもしっかり説明しますが、喪中の結婚式実施には3つの考え方があります。

1)喪中(もちゅう)が明けてから結婚式を行う
2)喪中でも結婚式を行っても良いが、忌中(きちゅう)期間の49日もしくは、「百日法要」(命日より100日)が明けてから、結婚式を行う
3)忌中(きちゅう)期間に結婚式を行う

上記の3パターンでは1が正しくて、2・3は間違っているということはありません。どのパターンでも結婚式は挙げられます。しかし、パターンによってはしっかり考えるべきこと、両家で話し合うべきこと、ゲストへの配慮が必要になってきます。詳しくは後半で見ていきましょう。

喪中(もちゅう)とは~対象親族・期間

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何親等までが喪中の対象なのか、その期間がどれくらいなのかを見ていきましょう。

喪中の対象範囲

喪中の対象範囲は基本的には第2親等までとなります。しかし叔父や叔母、姪や甥など第2親等以上であっても、関係性によっては喪に服しても問題ありません。

第1親等

両親(配偶者の両親含む)
配偶者
子供

第2親等

祖父母
兄弟姉妹(その配偶者も)
孫(その配偶者も)

忌中と喪中の期間

喪中の期間は間柄によっても異なってきますが、基本的には1年間と言われます。

忌中:49日の法要(神式では五十日祭)
喪中:忌中を含む1年間

喪中での結婚式実施に関して

喪中での結婚式実施に関して© iStock.com/PeopleImages

最近では忌中期間(49日もしくは、100日)を過ぎていれば、喪中でも結婚式を行ってもよいという考えが増えています。しかしそれは「そう考える人が増えている」というだけで、「誰でもそう考えている」訳ではありません。最終的には故人との関係性や、親族との話し合いで決めましょう。

喪中期間に結婚式を申し込んでも良い?

結婚式場を申し込む前から、喪中がわかっている場合です。両家の同意もあり、忌中期間が過ぎたのちのお日にちで申し込むなら、問題はありません。ただし、よほど結婚式を急ぐ理由がなければ(おめでた婚など)、喪中が明けてからの日程で結婚式場を抑えましょう。

結婚式が決まった後に喪中になった場合

結婚式の日程が決まっている上で、喪中になってしまった場合です。この場合、会場のキャンセル料などもかかるので、よく皆さんが悩む部分です。こちらも結婚式が忌中期間のあとなら、両家で話し合って予定通り進めても問題ありません。

もし忌中期間であったとしても、故人のお考え(故人も結婚式を楽しみにしていた。自分の為に延期は悲しむなど)があったり、両家の賛成もあれば進めても大丈夫です。ただし、次の項目であげる注意点に気をつけましょう。

喪中で結婚式を行う際の注意点

親族の同意があっても、ゲストの中には「喪中での結婚式は非常識」と考える人もいます。喪中や忌中で結婚式を実施する場合は、しっかりとゲストにも気を配りましょう。故人と両家の希望であることをお伝えして、供養も込めて当日故人の為のお席とお料理も用意してあげれば、きっとゲストも理解をしてくれます。

喪中の結婚式で注意をしないといけない点がもう一点あります。それは「神前式」。事前に会場にお伝えをして、当日はお祓いをしてもらったのちに、挙式を行うようにします。

結婚式を延期する場合のゲストへの説明

ゲストへの説明© iStock.com/frema

結婚式を延期することで、ゲストにはさまざまな負担が生じる場合があります。例えば、日程の調整、予約したホテルや交通機関のキャンセル料など。必ず延期が決まった時点で、早急に連絡をしてあげましょう。

連絡は封書(印刷文面可)で連絡をします。「やむなき事情」と記載をし、変更後の日程が決まっていれば、併記します。このあたりの詳しい対応は、プランナーさんに相談をしましょう。

喪中での結婚式はしっかり話し合って決めましょう

喪中での結婚式実施に関しては、単純に「マナー」だけでは決められないものです。例えば自分にとっては疎遠の祖父母の死や、お会いしたことのない相手方の祖父母の死であっても、自分や相手の親からしたらご両親の死になります。自分の気持ちだけでなく、相手の気持ちも考えて、結婚式の実施を決めることが大切です。

この記事では「一般的」な内容をお伝えしてきましたが、やはり最後は「両家の意見」で、結婚式を進めるべきではないでしょうか?故人ならどう思うか、参列する親族はどんな気持ちなのか。それは家々で大きく異なる部分だと思います。この記事を参考にしつつ、ぜひしっかりと話し合って決めてください。

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