二人きりでおこなう神前式と家族のみでおこなう神前式の違い

杯を掲げる新郎新婦© AdobeStock.com/AYA2018

結婚式には必ずゲストを招待しないといけないものでもなく、二人きりや家族のみのでおこなうことを選ぶカップルもいます。神前式を二人きりや家族のみで考えたとき、どのような違いがあるのでしょうか?

それぞれの違い、神前式の内容や流れなども合わせてご紹介します。

少人数の神前式とは

新郎新婦の履物© AdobeStock.com/surge0325

二人きりの神前式

家族や親戚、友人ゲストを呼ばずに新郎新婦だけで挙げる結婚式になります。ゲストがいないので披露宴がなく、挙式のみのケースが多いです。二人きりの神前式の場合はゲストへの配慮が必要なくなるので、多少離れたところでも自分たちの好きな場所で結婚式を執りおこなうことが可能に。それに伴い準備期間に半年ほどかかるところを3カ月以内に短縮することもできます。

家族のみでおこなう神前式

神前式は家族・親族同士を結ぶものと考えられている結婚式です。挙式中には親族盃の儀など両家が親族となることをあらわす誓いの儀があります。そのため、家族のみにも向いている結婚式に。

神社によっては家族婚のプランがあり、神前式のあとは食事会をおこなう流れが多いです。また、家族のみで神前式をおこなうときには両家の信教について事前にきいておくことや話し合いをしておきましょう。

二人きりと家族のみの神前式の違い

二人きり

神前式は厳かな雰囲気でおこなわれることが多いですが、二人きりの場合は、周りの目を気にすることなくリラックスして式に臨めます。また、新郎新婦の二人きりだからこそ、こだわりの衣装を選ぶこともできるのが二人きりのよさです。お二人だけの世界が一層引き立つ神聖な時間を過ごせます。

気をつけておくこととして、二人きりはゲストがいないのでさみしく感じることや、参進(花嫁行列)ができないことになります。

家族のみ

家族のみの神前式は、二人きりの神前式と違い、家族に対して結婚のお披露目ができます。厳かな神前式でもアットホームにでき、通常の結婚式では招待されたゲストへのおもてなしが優先ですが、家族全員とゆっくり話すことや時間を気にせず写真を撮ることができます。

家族のみの場合は、お二人の意向だけではなく、両家の意見を取り入れながら結婚の準備を進めていくことが大切になります。

神前式の内容や費用

家族とともに並んで座る新郎新婦© adobeStock.com/mtaira

どちらの神前式にもかかる費用

初穂料とは「祈祷やお祓い、祝詞などのお礼に神社に納めるお金」です。初穂料の相場は8~15万円程度に。神社によって金額が異なりますので事前に調べておきましょう。この初穂料にプラスしてさまざまな費用がかかってきます。どのような費用がかかってくるのでしょうか。

初穂料以外にかかる費用の内訳

神前式の費用は初穂料と合わせて平均で約20~35万円ほどかかります。神社によっては神前式のセットプランが設けられているところもあるので、問い合わせてみるとよいですね。具体的な内訳は下記の通りになります。

衣装代 10~25万円

神前式で新婦が着る和装の衣装の中でも、人気がある白無垢は10~15万円程度と言われています。色打掛は15~25万円程度で白無垢よりも少々割高に。引き振袖は10~15万円、新郎の和装衣装は5~10万円程度が費用の相場になります。ただし、文金高島田のかつらや綿帽子・角隠しは別料金のケースが多いようです。

着付け・ヘアメイク代 1~5万円

基本的に衣装レンタル代に含まれていることが多い着付け代・ヘアメイク代。別途費用がかかる場合は、新郎1万円~、新婦3~5万円くらいの相場になります。

写真代  5~10万円  

神前式の様子をプロのカメラマンに撮影してもらう際にかかる写真代は、平均で5~10万円ほどに。神社によっては神前式は撮影不可の場合や神社が提携しているカメラマンのみ撮影が可能な場合もあり、神社によってルールが異なります。

神前式の流れ

神前式の流れは二人きり、家族のみで大きな違いはありません。神前式の所要時間は30分くらいになります。家族のみの場合は入場のときに参進という新郎新婦の後ろに両家の両親、次いで家族が並ぶ花嫁行列があります。

入場
修祓の儀(しゅばつのぎ)
祝詞奏上の儀 (のりとそうじょうのぎ)
三々九度 
誓詞奏上の儀 (せいしそうじょうのぎ)
指輪の交換
玉串奉てん
親族固め杯
斎主挨拶
退場

 

神前式でおこなわれる式次第の詳しい内容はこちら

二人きりや家族のみの神前式の違いを知って自分たちに合った結婚式にしよう

最近では神前式を選ぶカップルも増え、少人数でおこなうことも多くなりました。二人きりの神前式は周囲の目を気にせず、お二人だけの空間でリラックスして式に臨めます。また、ゲストへの配慮が必要なくなるので、アクセスなどを気にせず、お二人の好きな会場で神前式ができることも魅力です。

神前式は家族・親族同士を結ぶものと考えられ、家族のみにも向いている結婚式になります。通常の結婚式だと招待されたゲストへのおもてなしが優先ですが、家族全員に感謝の気持ちを伝えられるところが家族のみの神前式のよいところです。どちらがよいか家族ともよく相談をして、素敵な神前式を挙げてください。