結婚年齢の平均は何歳?世界と比べ日本の結婚平均年齢はどれぐらい?

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日本人の結婚年齢の平均は、男性が31.1歳、女性が29.4歳です。この年齢は年々上昇傾向にありますので、日本ではまさに晩婚化が進んでいると言えるでしょう。

では、海外と比べて日本の結婚年齢は高いのでしょうか、低いのでしょうか。統計の結果から、詳しくご解説していきます。

日本人の平均初婚年齢は?

2018年に結婚をしたカップル数は、586,438組です。中には再婚も含みますが、52秒に1組が結婚をしているということになります。

この数値は、日本の婚姻ピーク時である1972年よりも、513,546組少ない結果となっています。日本の少子化と未婚率の増加によって、婚姻数の数も半分近くまで下がっているのです。

では、日本人の平均初婚年齢はどのような変化をしているのでしょうか。

日本人の平均初婚年齢は、2018年の時点で、

  • 男性……31.1歳
  • 女性……29.4歳

という結果が出ています。この数値は平成26年から変わっていません。

ですが、下図のグラフを確認すると、結婚年齢は年々上昇しているということが分かります。

日本女性の平均初婚年齢の推移

統計を開始した1955年と比較すると、2018年時点で男性は4.5歳女性は5.6歳、平均初婚年齢が高くなっていますね。

男女の結婚年齢を比較すると、2018年時点で1.7歳差となっています。1995年時の差は2.2歳、1955年時の差は2.8歳でした。昔と比べて、年々男女の初婚の差が縮まっているのが分かります。

この結果から、「男女ともに日本人の晩婚化が進んでいる」ということが見て取れますね。

データ参照:厚生労働省 平成30年度 人口動態統計特殊報告(概数)の概況

結婚年齢の平均を日本と海外で比較

日本では晩婚化が進んでいると言われていますが、海外と比較をした場合、日本人の平均結婚年齢は高いのでしょうか、低いのでしょうか。世界各国との差を見ていきましょう。

結婚年齢が高い国トップ10:男性

まずは男性の結婚年齢からご紹介します。なお、日本人男性はランキング26位という結果が出ていました。

  初婚の年齢
1位 スウェーデン 36.6歳
2位 スペイン 35.4歳
3位 イタリア 35.0歳
3位 ノルウェー 35.0歳
3位 デンマーク 35.0歳
6位 フランス 34.4歳
7位 オーストリア 34.2歳
8位 ドイツ 34.0歳
8位 ルクセンブルク 34.0歳
10位 フィンランド 33.9歳
10位 オランダ 33.9歳
26位 日本 31.1歳

1位のスウェーデンと比較すると、日本の平均結婚年齢は5.5歳低いという結果が出ています。

10位のフィンランド、オランダと比較をしても、2.8歳低い結果です。日本の晩婚化が進んでいるとはいえ、日本男性の結婚年齢は先進国の中で高い方ではないでしょう。

結婚年齢が高い国トップ10:女性

女性の結婚年齢が高い国は下記の通りです。ちなみに下記ランキングでは日本は22位という結果でした。

  初婚年齢
1位 スウェーデン 33.8歳
2位 スペイン 33.2歳
3位 デンマーク 32.4歳
4位 ノルウェー 32.3歳
5位 イタリア 32.2歳
5位 フランス 32.2歳
7位 アイルランド 32.0歳
8位 フィンランド 31.6歳
8位 ルクセンブルク 31.6歳
10位 オーストリア 31.5歳
10位 チリ 31.5歳
22位 日本 29.4歳

出典:グローバルノート 世界の女性結婚年齢 国別ランキング・推移

結婚平均年齢は結婚の考え方や文化で変わる部分もある

結婚年齢が高い背景は国別に異なりますが、ここではトップのスウェーデンと日本を比較します。

まず、女性の結婚年齢が高い以前に、スウェーデンはそもそも婚姻率がそこまで高くありません。日本以上に「事実婚」が浸透している国なのです。

事実婚でも、結婚カップル同様の権利を得ることができます。その為、結婚をしないカップルも多く、男女共に婚姻年齢が高くなっています。

また、日本のような「扶養」の概念がありません。男女平等の意識が強いので、女性もバリバリ仕事をして税金を払います。

男女とも仕事と育児に専念できるよう、男女平等に育児休暇や子供手当を手厚くしています。

日本では「結婚=女性と子供の安定」の概念がまだ強いですが、スウェーデンは女性も社会的立場を確立している人が多いので、「若いうちに結婚しなきゃ!」という考えが薄いと言えます。

結婚年齢の平均が上がるメリット

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結婚年齢の平均が上がることは、個人的&社会的にどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。まずはメリットからご紹介していきます。

若いうちに自分のやりたいことにチャレンジができる

早くに結婚してしまうと、やりたいことがあっても家庭を優先しなければならず、夢を諦めざるを得ない状況に立たされてしまうかもしれません。

ですが、まずはやりたいことにチャレンジをし、満足してから結婚するという手順を踏むことで、夢も結婚生活も手に入れることができるというメリットがあります。

社会経験を積んでから出産できるので、出産後の社会復帰がしやすい

社会人になってから間を置かず、出産によって職を離れてしまうことになると、十分な社会経験を積むことができません。

その点、遅めに結婚をすれば、ある程度の社会的地位を築いた状態で出産に移ることができますので、

収入が安定してから結婚や子育てに専念できる

順調に貯金を進めていけば、年齢が上がるほど貯蓄額は増えます。また、社会的地位の安定と共に収入が上がるので、金銭的な余裕がある状態で結婚することができます。

お金の余裕は心の余裕ですので、経済状況だけでなく安定した精神状態で結婚生活を送ったり、子育てに取り組んだりすることができます。

結婚年齢の平均が上がるデメリット

続いて、結婚年齢の平均が上がるデメリットをご紹介します。

不妊の確率が上がる

年齢が上がれば上がるほど、男女共に不妊の確率は上がります。「絶対に子どもがほしい!」と考えている方にとって、晩婚はリスクが高いと言えるでしょう。

子育てに体力がついていけない

仮に30代後半で出産をしたとすると、子どもが小学校を卒業する頃には50歳に差し掛かってしまいます。

子育てで一番体力を使う時期と、自分の体力がどんどん落ちていく時期が重なってしまうため、中々大変な思いをしてしまいそうです。

子育てと介護が重なる

晩婚となると、自分や相手の親も高齢となります。その為、結婚後すぐや子育ての真っただ中で介護が重なることもあるのです。

仕事で役職を任されてからの産休・育休が大変

業務上の責任が重い地位に就いている時に産休・育休を取ることになってしまうと、一時的にせよ職を離れるのが大変になってしまいます。

引継ぎの苦労を考えると、少し早めに結婚しておけばよかったかと思ってしまいそうですね。

結婚年齢の平均に囚われすぎないよう注意!

結婚の平均年齢を把握しておくことは大切ですが、それをすべての基準にしてしまわないよう注意する必要があります。

たとえ何歳で結婚したとしても、それぞれの年齢に良い面と悪い面が必ずあるので、慎重に検討しなければなりません。

平均結婚年齢に囚われすぎず、自分にとってふさわしい年齢で結婚できるのが理想的ですので、冷静な目を養ってくださいね。

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