ゲストハウスウエディングの魅力を大調査!人気と費用の特徴とは

ゲストハウスウエディングの魅力と費用©Sean Pavone – shutterstock.com

一軒家を丸ごと貸切って、自由でスタイリッシュな結婚式が楽しめる魅力がいっぱいのゲストハウスウエディング(ハウスウエディング)。他の結婚式とは、演出や費用の面で、大きな違いがあります。ゲストハウスの特徴から、見積もり予算から実際の支払い金額が大きく値上がりしてしまう理由を調べてみました。

ゲストハウスウエディングとは?ハウスウエディングとの違い

ゲストハウスウエディング=ハウスウエディング

一軒家の洋風邸宅や、一軒家レストランを貸切って結婚式を行うことをハウスウエディングといいます。
欧米では。お客様をおもてなしするために母屋以外にゲストハウスを建て、そちらでお客様をおもてなしするようなことがありますが、そのイメージで建てられたパーティ専門の一軒家を日本ではゲストハウスと呼び、そこで行われる結婚式のことをゲストハウスウエディングと呼びます。
現在の日本では、ゲストハウスウエディングもハウスウエディングもほぼ同じ意味で使われています。

一軒家を丸ごと貸し切りにする結婚式

ゲストハウスウエディングもハウスウエディングも、どちらも一軒家を丸ごと貸し切りにして結婚式を挙げるため、スタイリッシュな空間を二人のお祝いのために独占できるという、非日常的な贅沢な時間を満喫できるのが特徴です。

ゲストハウスウエディングの魅力とメリット

一軒家を貸切りにできる

最大の特徴は、その日1日、または時間帯で一軒家を丸ごと貸し切りにしてパーティを企画できること。1日1組・多くても昼・夜の2組だけのため、時間制限が他の会場に比べ、とてもゆったりしています。プログラムは余裕をもって計画でき、お食事タイムや歓談タイムなど、広々とした邸宅で開放的に満喫できます。

一軒家すべて使った自由な演出や装飾

ゲストハウスウエディングはさまざまなタイプの洋室とガーデンを兼ね備えているため、その立地を生かして自由な演出や装飾のアイデアを実現できます。すべての部屋を使って宝探しゲームをしたり、屋外でデザートビュッフェを楽しんだり、2階の窓からブーケトスをしたり…と、広い空間を生かした、思い思いのイベントを計画できます。

建物とガーデン全体が魅力的

ゲストハウスウエディングの魅力は、なんといってもその建物。コンセプトメイキングが明確で、欧風のおしゃれな建物の要素を一軒家で表現しているため、一般の結婚式とは違った、日常では味わえないパーティの空間作りを楽しむことができます。
歴史のある文化財級の邸宅でゲストハウスウエディングをプロデュースしている会場もあります。旧貴族の邸宅を貸切りにできる、またとないチャンスです。他では決して味わえない、本物のアンティークの魅力がいっぱいの結婚式を挙げることができます。

ゲストハウスウエディングの特徴

ゲストハウスウエディングは、一般的によく選ばれている結婚式とどんな部分が違っているのでしょうか。

ホテルウエディングとの違い

時間

一番違うのは時間の使い方。ホテルウエディングは結婚式のバンケットルームを複数持っていて、1日に何件も結婚式を行うため、開始・終了時間共にかなり正確できっちりしています。
一方、ゲストハウスウエディングは1日1組~2組の完全貸し切り。パーティーの時間がゆったりしており、終わりをそこまで焦ることがありません。

設備とサービス

もともとホテルは多くの人を上質なサービスでもてなすための場所。そのため、安定したスタッフの高いサービス力や、空調・控室などの使い勝手の良さ、居心地の良さには定評があります。バリアフリー化もほぼ進んでいるため、年配者などには嬉しい会場です。一方でゲストハウスはもともと欧風一軒家をイメージしており、パーティに特化した会場のため、サービス面や居心地の良さといった面では、ホテルに比べると不備がある場合もあります。

専門式場ウエディングとの違い

会場の作り

どちらも結婚式・パーティのためにある会場ですが、1つの建物を貸切るゲストハウスと違って、専門式場は複数のバンケットルームを持ち、同時間帯に複数の結婚式が行えるようになっています。専門式場によっては、ビルの中でワンフロアすべて貸し切りにできるようになっていたり、ゲストハウスのような造りになっているものも増えており、年々区切りが難しくなっている部分もあります。

格式の違い

専門式場には長く歴史がある会場や、その地域で実績がある会場も多く、結納や顔合わせ・フォーマルな結婚式を考えた場合に、両親や年配の方に絶大な信頼と支持を得ている部分があります。ゲストハウスは歴史も新しく、年配の人たちの理解が得られない時があります。

レストランウエディングとの違い

会場のコンセプト

同じ一軒家ウエディングでも、レストランとゲストハウスでは本来コンセプトが全く違っていました。レストランは料理を専門にふるまうサービスに特化した場所のため、結婚式を行うには設備面で不備な部分も多くみられます。しかし現在では、レストランを併設した一軒家ゲストハウスという造りの会場が登場しており、こちらも境界線が難しくなっています

料理の値段

ゲストハウスウエディングでゲストにふるまう平均単価は高く、一方料理の専門スペースであるレストランウエディングでは、料理の単価は同じクオリティでも低く提供できるため、値段で大きな差が出ています。

ゲストハウスウエディングの費用

ゲストハウスウエディングの費用©Wedding Stock Photo – shutterstock.com

魅力がいっぱいのゲストハウスウエディングですが、費用面に関してはどんな特徴があるのでしょうか。首都圏での、一般的な結婚式の平均値と比べてみました。

データ参照:リクルート ブライダル総研 結婚トレンド調査2017

ゲストハウスウエディングの平均相場

首都圏のゲストハウスの平均金額 425.7万円(挙式・披露宴含む)
結婚式全般の平均・・・370.6万円
専門式場・・・389.3万円
ホテル・・・372.0万円
レストラン・・・338.5万円

比較してみると、ゲストハウスウエディングが他のウエディングに比べて、費用面で高くなってしまうということがわかります。

ゲストハウスウエディングが高くなる理由

ゲストハウスウエディングが他の結婚式のスタイルと比べて高くなってしまう理由として、次のことが考えられます。

会場使用料

一軒家を丸ごと貸切るゲストハウスウエディングは、会場使用料が他の結婚式に比べてずば抜けて高くなっていることが多いのです。

ゲスト人数による飲食料、引出物ギフト料

結婚式の平均招待ゲスト数・・・63人 
ゲストハウスの平均招待ゲスト数・・・70人

平均だけ見るとそこまで差がないように見えますが、ゲストハウスウエディングはゲスト人数が多い「大人数」と言われている70~100以上のゲストを招待している結婚式の率が55%以上を占めています。ゲストを呼べばそれだけ飲食代・引出物ギフト代・ゲストへの諸経費がかかるため、相対的に結婚式の費用額も上がっていきます。

装花装飾料

ゲストハウスウエディングでは、一軒家丸ごととガーデンやプールがついた広い面積を貸切って行います。バンケットルームだけでなく、テラスやガーデン、プールなどの使用も演出やイベントに組み込んだ場合、そのすべてを装飾しなければならず、総じて装花装飾の費用が高くなっていきます。

季節によっての値段の変動

ゲストハウスウエディングの会場である一軒家は、結婚式やパーティに特化した会場であるため、結婚式のハイシーズン(4・5・10・11月)に、料金が高額になります。もともと1日に1~2組しか結婚式を挙げることができないので、その時期に割引や値引きがつくことはほぼありません。また、ガーデンや広い敷地内を生かした演出をフル活用したいと考えると、気候のいい時期以外のシーズンは活用できないことが多くなってしまうため、人気が一定の時期に集中しています。

ゲストハウスウエディングの費用見積もりが上がる理由

ゲストハウスウエディングでは、会場予約を決めた際に出してもらった見積もりと、実際に払った金額で大きな差が出てしまう…とよく聞きます。
その理由について考えてみましょう。
見積もりと支払額で値上げした金額を調べてみました。

結婚式全体で平均アップ価格・・・111万円
ゲストハウスの平均アップ価格・・・131万円

ゲストハウスウエディングで、最初の見積もりより200万以上値上がりした人が30%以上となっていて、見積もり以上アップした人の中でも最も大きいボリュームをしめています。
ゲストハウスウエディングでは、もともとの金額ベースが通常より高いところから始まっている上、収容ゲスト数が多く装飾面積が広いため、ちょっとしたこだわりが大きな金額となってダイレクトに反映されるのです。
値上がりしてしまうには、次のような理由が考えられます。
・大人数ゲストの料理のランクアップ
・装花装飾を広い範囲でこだわってしまう
・ゲストハウスの雰囲気に見合ったクオリティの高い衣装代

ゲストハウスウエディングの注意点とデメリット

一軒家の広さと費用の面から、ゲストハウスウエディングを計画する際には、いくつかの注意点、デメリットが考えられます。

少人数制ウエディングは不向きな面も

バンケットルームなどの空間の利用

家族のみ~30人規模でアットホームに開催する少人数ウエディングでは、一軒家とガーデンの広々とした空間をどう使うのか、もて余してしまうことが考えられます。また、その人数に合わせた規模の装飾では、全体的な雰囲気が寂しくなってしまうことも予想できるため、少人数開催での利用には注意が必要です。

一軒家を貸切りにするための諸費用

ゲストハウスウエディングでは、会場使用料が他の会場よりも高く設定されていること、広い会場を装飾するむための装花装飾代がかかることから、ゲスト数が少ないと自己負担金にダイレクトに影響します。

持ち込み料に関しては規定が厳しい

持ち込み料がかかる会場が多い。

ゲストハウスウエディングでは、エントランスのウエルカムスペースの装飾品などの一部を除いて、衣装や引出物などの持ち込みがかなり厳しい条件が多いです。招待状などのペーパーアイテムを除いて、それ以外はほぼ高額な持ち込み料がかかる会場が多いです。

現在では持ち込みを一定自由にしているゲストハウスも

衣装やDIY装飾で個性を発揮したい、オリジナルウエディングがトレンドになっており、一部の新しいゲストハウスでは持ち込みがほぼ自由な会場も目立つようになってきました。

都市部の中心から若干離れた立地が多い

ゲストハウスウエディングの会場は、ガーデン付き一軒家という広い敷地が必要なため、最寄り駅から離れていたり、少々不便な駅の近くにあったりすることも多いです。駅近くの立地のいいゲストハウス会場は大変人気が高く、比例して結婚式料金が高額になります。

ゲストハウスウエディングの費用を節約する方法

オフシーズン・日取り

ゲストハウスウエディングはハイシーズンの人気は高いものの、オフシーズンは会場の利点を生かすことが難しいことが多く、集客は一気に下がります。また、パーティに特化した会場が多く、平日利用が見込めないために、オフシーズン・平日利用は会場使用料からの割引など、格安割引きが利くことが多いようです。

装花装飾・演出のこだわりを整理

ゲストハウスでてろてろなアイデアを実現するために、さまざまな部屋やガーデンの装飾にこだわってしまうと、費用はどんどん上がります。本当に必要な装飾か、装花は全ての場所に必要なのか、冷静にこだわりを見つめなおしてみましょう。

招待人数に見合ったキャパシティの会場を探す

ゲストハウスも会場によって収容人数の規模が違います。ゲストハウスの大きさに合わせてゲストを招待するのではなく、自分達が招待したいゲスト数に合わせた大きさの会場を探すことも大切です。

ゲストハウスにこだわるなら郊外もおすすめ

ゲストハウスの魅力は、他のスタイルの会場だと代替えが利かない部分が多いため、どうしてもその魅力にこだわる場合は、アクセスがいい都市部や繁華街から離れ、少し遠い場所の会場を探してみるのも一案です。駅から車を利用しなければならない会場でも、送迎バスを手配してくれる会場もありますので、いろいろと検索してみましょう。

ゲストハウスウエディング(ハウスウエディング)の魅力・特徴・費用まとめ

ゲストハウスウエディング(ハウスウエディング)の魅力は、一軒家を丸ごと貸し切り、時間・演出・装飾を自由に楽しめる部分。ホテル・専門式場・レストランの他の結婚式のスタイルと比べ自由度が高く、とても魅力的です。一方で費用が初期の見積もりと最終見積もりで大きな差が出てしまうことが多く、結婚式を検討する上で予算が見えづらい部分もあります。ゲストハウスウエディングの特徴をしっかり調べて、理想の結婚式をかなえる参考にしてくださいね。

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