1.5次会結婚式ではずさない男性ゲストの服装マナー

1.5次会結婚式の服装©Alexey_Erofejchev – shutterstock.com

1.5次会スタイルの結婚式に招待された場合のスタイリング、すぐに思い浮かびますか?会場の空気を読んで、その場に適した服装でスマートによそおうのが、できる男のマナーです。スーツ・ネクタイ・ワイシャツ・靴など、男性ゲストがアイテム別に気をつけなければいけないポイントをまとめました。要チェックです。

1.5次会結婚式は会場とゲストの顔ぶれで装いを決める

結婚式・披露宴・二次会を兼ねた1.5次会スタイルの結婚式。
招待されたら服装のクラスをどのパーティスタイルに合わせるべきか悩ましいところです。
男性ゲストの服装の判断ポイントは大きく2つ。
「会場の雰囲気に合わせる」
「ゲストに目上の人や仕事の上司がどれぐらいいるか」
です。
まずは招待状に記載された会場をインターネットで調べ、会場の雰囲気をつかみましょう。
1.5次会はホテルや専門式場のように格式のある場所から、カフェやパーティスペースのように二次会寄りのカジュアルな会場まで幅が広いです。
服装は会場に合わせるのが正解です。
次に、可能であればどんな人が出席するのか聞いてみましょう。
会場がカジュアル寄りでも、新郎新婦の親族や会社の上司など、社会的なつながりを重視して多く招待している場合があります。
年上・目上の方が多くいらっしゃるなら、フォーマル要素を取り入れたスタイリングを意識する目安になります。
会場とゲスト構成の情報は、スタイリングを考える前に抑えておきましょう。

1.5次会に多いドレスコード「平服」の意味

1.5次会結婚式の服装©Apollofoto – shutterstock.com

1.5次会スタイルの結婚式では、招待状にゲストのドレスコードを指定しているケースも多いです。
そういった場合は新郎新婦の意図をくんで、ドレスコードに従いましょう。
迷ったときは直接聞いてもかまいません。
ドレスコードで「平服でお越しください」という表現を目にしたことがあるのでは。
これは1.5次会結婚式では、とてもよく使われます。
この場合の平服はTシャツデニムといった普段着という意味ではありません。
フォーマルよりランクを落とした略式の正装のことで、具体的にはビジネスシーンOKのスーツ・ネクタイのスタイルです。

押さえておきたい男性のスマートカジュアル

1.5次会スタイルの結婚式で選ばれる会場のうち、ほぼ7~8割を占めるのがレストランやカフェレストラン。
高級レストランは服装にフォーマルさが求められるケースがあります。
ですが、会費制の1.5次会ならば、ラフでアットホームな雰囲気のレストランだったり、新郎新婦がカジュアルさを求めていることが多いのです。
そういった場合にふさわしい服装が「スマートカジュアル」。
略式正装からカッチリさを少し残し、カジュアルダウンさせたスタイルです。
テーラードのジャケット着用が望ましいのですが、特にスーツである必要はありません。
ジャケットやパンツの素材・シャツのカラーのチョイスもOKと自由度が高く、個性を出したスタイリングが楽しめます。
素材がカジュアル寄りのジャケットでも、ポケットチーフやタイなどアクセサリーで「きちっと華やかな」要素をプラスすると、スマートカジュアルの着こなし度がグッとアップします。

アイテム別・1.5次会結婚式の服装マナー

1.5次会結婚式の服装©Still AB – shutterstock.com

スーツ

ホテル・式場・高級レストランといった格式の高い会場なら、フォーマル寄りのスーツを着用しましょう。
カジュアルレストランのような会場のときはブラック・ネイビー・グレーのビジネス用スーツでかまいません。
カジュアルなパーティでもできればテーラードのジャケット着用を。
新郎新婦より目立つのはNGなので、白や華美な色のスーツは避けること。
柄はストライプやチェックのように落ち着いてトラッドなものはOKですが、花柄やアニマル柄はNG。
殺生を連想するレザー素材のジャケットはNGです。

ワイシャツ

フォーマルであれば、糊のきいた無地の白シャツを用意しましょう。
ネックや袖丈がしっかり体形にあっているものを選ぶことが、フォーマルスタイルをきちっと着こなすポイントです。フォーマル用に、自分サイズのワイシャツをオーダーで作るのもおすすめ。
略式礼装では、白以外に水色や薄いピンクのパステルカラー・ストライプやドットなど柄の入ったさわやかなものはOKです。
結婚式に縁起の良くない黒や、派手なカラー、アニマル柄はNGです。小花柄は会場の雰囲気によってはOKですが、派手になってしまうものは避けましょう。

ネクタイ

フォーマルであればシルバー・グレーのネクタイが基本。略礼装なら、スーツに彩りを加える水色やえんじなど、華やかな色のネクタイもいいでしょう。ノーネクタイはカジュアルな会場ならOKですが、自分が思っているよりフォーマル度が高いケースもありますので、万が一のために持参するのが無難です。それ以外に、会場の雰囲気に合わせて蝶ネクタイ・アスコットタイの着用は、男性ならではのパーティスタイルのキーポイントになります。ぜひチャレンジしてみてください。

ポケットチーフ

ポケットチーフ©Robert_Horvat – iStock.com

男性のパーティの装いで、ぜひおすすめしたいポケットチーフ。シックな装いの中に、モダンさと華やぎを加えますし、折り方次第で印象がガラリと変わり、コーディネートをワンランクアップさせるアイテムです。カラーはフォーマルの場合、白が基本。ネクタイのカラーが選べるラフな会場であれば、ネクタイの色に合わせると初心者でも統一感が出てコーディネートしやすいです。素材は光沢感のあるシルクか清涼感のある麻がおすすめですが、季節によって素材を選ぶのもおしゃれです。

アクセサリー

アクセサリー©milosljubicic – iStock.com

ネクタイピン、ラベルピン、カフスボタンなどは、スーツの着こなしを彩るアクセサリーはパーティらしい華やかさ・個性・男性の色気を演出できます。普段は着用されない方でも、パーティ用の着こなしとしてぜひ検討してみてください。

ベルト

ベルトはスーツスタイルに合った黒・茶色のシンプルなレザーが基本です。靴とベルトの色は統一しましょう。カジュアルな式の場合でも、ワニ・蛇皮のようにレザーの素材がわかる物、バックルが大きいものはNGです。

靴©MykolaSenyuk – iStock.com

男性のスタイリングで最も重要なのは足元。どれだけファッショナブルにスーツを着こなしていても、足元がだらしなければ台無しです。フォーマルであれば、靴は紐付きの黒のストレートチップを選びましょう。
略式正装の場合は、スーツに合わせて、紐のないローファーや茶色の革靴を選んでもかまいません。NGは蛇やワニなど動物の素材の分かる革靴、サンダル、ブーツ、メダリオンのようにパンチングが入ったデザインの靴はNGとされています。

靴下

靴下はフォーマルであれば絶対に黒で。それ以外でしたら、スーツやボトムに合わせた柄ものではないベーシックな色を選びましょう。白はNGです。柄物はNGとされていましたが、友人中心のカジュアルな1.5次会であれば、スタイリングにあっている柄の入ったものもOKです。見えない部分と思われますが、見ている人は見ています。気を付けましょう。

男性ゲストの1.5次会結婚式での服装マナーのまとめ

1.5次会結婚式で、男性ゲストの服装は会場とゲストの顔ぶれから判断して、スタイリングのフォーマル度を決めましう。会費制の1.5次会では、略式正装やスマートカジュアルのようなラフなスタイルも多いのです。これを機にフォーマルな装いのマナーもしっかり見直せば、パーティのファッションに幅が広がり、スマートに装えるはずです。

関連するキーワード