挙式と別日にカジュアルな披露宴「お披露目会」を行う際の注意点

お披露目会と挙式を別実に行う準備の注意点©Khrystyna Shynkaruk – shutterstock.com

結婚式の挙式と披露宴を別の日に行う際は、披露宴よりラフでカジュアルなパーティとして「お披露目会」を選択するケースが多いようです。挙式とお披露目会を別の日に行うことはさまざまなメリットがありますが、2つの結婚パーティを準備する上で注意しなければいけない点、ゲストへの配慮のポイントをまとめました。

挙式を行った後に別日で行うカジュアルな披露宴「お披露目会」とは

披露宴よりカジュアルなパーティ「お披露目会」とは

お披露目会とは、二人が結婚したことを家族や友人・知人にお披露目する会のことで、披露宴よりカジュアルなスタイルのウエディングパーティのことです。二次会よりも結婚式としてゲストへのおもてなしを手厚く、結婚式としての体裁を整えているパーティが多いため、1.5次会と呼ばれる場合もあり、大きな内容の違いはありません。お披露目会というだけあって、結婚式のセレモニー的な要素や演出よりも、仲間との歓談を中心とした時間をたっぷりとるアットホームなパーティが多い傾向です。

挙式と披露宴を別日で行うケースが増えている

現在では挙式と披露宴を別の日に分けて行い、招待するゲストの顔ぶれを分けておもてなしをするカップルが増えています。挙式は家族や身内のみで行い、フォーマルなスタイルで今までの感謝を伝える場として。披露宴は挙式後のお披露目会として、ラフにアットホームに友人ゲストと気兼ねなくパーティを楽しむ、といったような形です。挙式とお披露目会を別日に分けるケースとして、次のような挙式スタイルがあります。

・海外や国内のリゾート挙式後のお披露目会
・神社や教会で挙式後のお披露目会

挙式とお披露目会を別の日に行うメリット

挙式とお披露目会を別日に行うメリット©Aya2018 – shutterstock.com

結婚式を二回挙げられる

挙式とお披露目会を別日に分けるということは、実質結婚式を2回行うということなので、衣装や大切なゲストと結婚をお祝いする場を、雰囲気やスタイルを変えて二度楽しめます。

結婚式のテイストやテーマを変えられる

日取りを変えることで招待するゲストの顔ぶれを完全に分けることができるため、ゲストに合わせたきめ細やかなおもてなしが可能です。

スケジュールに余裕ができる

ゲストの顔ぶれを挙式と披露宴で分け、一日で結婚式を行う「二部制結婚式」というスタイルもありますが、結婚式準備は単純に二倍の手間を同日期限までにすべて完了させなければなりません。挙式とお披露目会の日取りを別日にすれば、多少期間が空くため、準備期間にゆとりができます。

お披露目会の会場を日取り・場所にこだわらずじっくり探すことができる。

挙式とお披露目会の会場が違う場合、同日にスケジュールを組もうとすると、会場の場所はどうしても挙式会場から近い場所でお披露目会場を探す必要があり、選択肢が限られます。また、挙式後のちょうどいい時間に抑えられるとも限りません。別日にお披露目会を設定すれば、会場・開始時間・場所の選択肢が大きく広がります。

挙式とお披露目会を別日に行う際の注意点

挙式とお披露目会を別日にする注意点
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挙式とお披露目会までの間は三カ月以上は開けない

海外挙式なら3カ月以内・国内なら1~2カ月以内にお披露目会を開くのが目安です。挙式から3カ月以上が経過すると、お祝いムードが薄れ、ゲストに間延びした印象を与えてしまうことが多いためです。お披露目会の日取りは挙式後3カ月以内に。

ゲストの顔ぶれはできるだけしっかり分ける

挙式とお披露目会に招待するゲストの顔ぶれは、別日にするのであれば分けるのが基本です。結婚式に出席するための美容代・交通費が2倍かかり、時間も拘束されるため、ゲストの負担は大きくなります。また、ご祝儀や会費をもう一度払うのか、という金銭面での負担も大きいでしょう。
どちらも招待するのはよほど親密なゲストか、家族のみにすることをおすすめします。招待する場合は、ご祝儀や会費の配慮を。

挙式は基本2回は行わない

一度神前で結婚の承諾を受けているので、お披露目会では挙式は行いません。結婚式として体裁を整えたい場合は、お披露目会のプログラム内に宴内人前式(パーティと同じ会場内で人前式を簡単に行う形式)を取り入れ、ゲストに承諾してもらうという方法があります。

挙式とお披露目会を別日に行う場合の準備のポイント

準備期間のコアタイムの段取り

挙式+食事会、お披露目会の支度で通常の結婚式の準備を2回行うことになるので、お披露目会は準備を軽減する意味でも、決めることが少ない会費制にするのがおすすめ。
海外やリゾート地の挙式は、自分達と出席者の旅行手配などさらに準備量が増えるため、新郎新婦の結婚式への情報共有と段取りの確認、準備タスクの管理が大切です。

結婚式の準備を二人で共有する方法についてはこちら。

新郎新婦二人でやることを共有したい!おすすめ結婚準備ツール

挙式前にお披露目会の準備はできるところまで進めておく

挙式後、通常1カ月ほど間を開ける場合が多いのですが、挙式後はお披露目会ゲストの招待状の返事が返ってくるタイミングです。挙式後、息をつく暇もなくお披露目会の準備を進めなければならないため、できるだけ挙式前に、お披露目会準備をすすめておくことがおすすめです。

海外挙式とお披露目会の準備の段取りと注意点についてはこちら。

準備のタイミングは?海外挙式と1.5次会結婚式の準備スケジュール

挙式の様子をお披露目会の演出に活用

お披露目会では挙式は行わないため、挙式の様子を知りたいと思っているゲストも多いはず。そのため、挙式ムービーや挙式での前撮りをお披露目会の演出に生かすケースがほとんどです。
挙式前にお披露目会の演出内容を決めておき、どんなショットや動画を用意したらいいのか、事前にカメラマンと打ち合わせしましょう。

挙式時の映像系のお披露目会での演出例

オープニングやエンディングムービー

ウエルカムスペースのフォト演出

ウエルカムボード

プロフィールブック

ペーパーアイテム

お披露目会の日取りと挙式映像データの出来上がりを確認

お披露目会に挙式の映像データを演出で使いたい場合は、データの出来上がりがいつになるのか確認が必要です。通常データの仕上がりまで1カ月ほどかかるショップが多いので、日取りによっては早い仕上がりにしてもらうために、オプション料金を払うことも。また、データを受け取ってから、プロフィールブック・ウエルカムボード・ムービー用に画像の編集を行う日数も必要です。お店によっては追加料金で撮影以外に作成も引き受けてくれることもあるので、依頼時に確認しておくのがベストです。

挙式を家族婚で行う場合の注意点

挙式を身内のみで行う家族婚にする場合、ゲストが少ないため準備が非常に少ないというメリットが挙げられます。ただ、大切な家族との結婚式のため、おもてなしを非常に手厚くする傾向にあるようです。家族へのプレゼントを1人1人用意したり、全員に手紙を書いたり…とやりたいことが増え、思ったより準備に時間がかかるケースが多いようです。また、ウエディングケーキやドレスのランクアップなどの演出を考えると、負担がおおきくなります。

挙式と別日にお披露目会を行う際の準備の注意点まとめ

結婚式の挙式と披露宴を別の日に行う際は、披露宴よりラフでカジュアルなパーティとして「お披露目会」を選択するケースが多いです。お披露目会は披露宴より準備することは少ないですが、挙式のための準備も並行して行うため、スケジュール管理には注意が必要です。特に挙式の映像データを演出に使う場合は、出来上がりの期日の確認を。挙式に呼んだ家族や親密なゲストをお披露目会に合わせて招待したいケースも多いので、そういった場合は会費やご祝儀を辞退する等の配慮を心がけましょう。

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