結婚の挨拶の前に知っておきたいマナーと突然のトラブルへの対応

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結婚を二人の間で決めたあとには周囲への報告が続き、まずは自分たちの親への挨拶から始まります。挨拶するにあたり事前に把握しておかなければならないことや準備をしていないと失礼になってしまう場面がでてくるかもしれません。そのせいで相手の親への印象が悪くなってしまったり、結婚する相手に迷惑をかけてしまったりしては困りますよね。彼(彼女)の親と初対面でも面識がある場合でも結婚の承諾を得るために大切な結婚の挨拶。どのように振る舞うことがよいのか挨拶をする前に事前に覚えておきたいマナーとちょっとしたトラブルが起きたときの対応についてまとめてみました。

結婚の挨拶とは

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結婚する相手の実家を訪れ、二人で結婚の報告をし、親に承諾を得ることが結婚の挨拶の目的です。結婚をする二人が結婚を許してほしいとお願いする立場になるので、結婚式の日取りや会場選びについては挨拶を済ませたあとに進めます。初対面の場合は自分を知ってもらう機会になるので、身だしなみを整えて訪問マナーを事前に把握してから挨拶に向かいます。どのようなマナーがあって、何に気をつけなければいけないのでしょうか。

結婚挨拶の前に覚えておきたいマナー

挨拶する順番

親世代は結婚させてくださいとお願いすることは男性からと考えることが多いので基本的には女性側の実家に挨拶をします。女性側の実家が遠くても先に伺い結婚の許しを得る方がよいでしょう。ただ、最近では訪問の順番を気にしない親も増えてきているので、両方の親の意見を聞いて訪問の順番を変える場合もあります。

身だしなみ、服装

服装や身だしなみでイメージは決まるのでとても重要です。おしゃれした格好ではなく、マナーを重視して場をわきまえた服装にします。男女ともに清潔感を心がけ、女性の服装はスーツまたはワンピース、男性もスーツを着用します。自分の実家に結婚相手が挨拶に来る際はたとえ自宅であっても二人の服装のバランスを考えてカジュアルにならないようにしておきましょう。

挨拶、言葉使い

相手の親に会って自分から必ず伝えることは、自己紹介と時間を作ってくださったことへのお礼です。結婚したい意思は明確な言葉にし、聞かれたことに対しては正直に答え、まだ決まってないことについては「これから二人で相談します」という言い方にします。女性の実家で結婚報告をする場合でも男性から先に切り出して挨拶をしましょう。帰りも「本日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いします」とお礼と挨拶を忘れずにおこないます。

座る場所

部屋に通されて入口に一番近い下座に座るのが礼儀です。お客様なので上座を勧められることもありますが「今日はご挨拶に来ましたので、こちらの席で結構です」と丁重に断りを入れます。
すすめられるまでは座布団には座らず、それまでは横か後ろに座ることもマナーです。洋室の場合はソファは上座になるので、出入口近い方を下座と考えることを意識しておきます。

手土産

手土産は相手の親に結婚の挨拶への時間を作ってくれた感謝の気持ちを伝えるものになりますので、必ず持参しましょう。高すぎても相手が気を遣ってしまうので、金額は3000円くらいを目安に。親の好みに合わせて選ぶと喜ばれます。相手の実家付近での購入は避け、事前に用意しておくことで丁寧な印象になります。

挨拶でのトラブルやイレギュラーなことへの対応の仕方

  
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遅刻しそうな場合

遅刻しそうと分かった時点で連絡をすぐ彼(彼女)に入れます。急いで向かおうとしてしまい、連絡を入れな

いままの方が心配されてしまうので、時間に間に合わないと思った30分前には遅くとも連絡を入れましょう。連絡手段はメールではなく電話で直接伝えます。着いたらまず自己紹介より前に遅れたことの謝罪を。車移動など到着時間が読めないのであれば、想定している到着時間よりも早い時間に出発しましょう。結婚の挨拶には遅刻をしないことが大事です。

当日キャンセル

病気の場合には当日ドタキャンしなければいけなくなるので、体調の異変が起きた時点で彼(彼女)に知らせます。後日体調が戻り次第、挨拶に行けなかったお詫びを電話などで、直接相手の親にしておくことが大切です。その際には次回の挨拶に伺う日程の候補を再度挙げてもらい、すぐに調整できるようにします。結婚相手にも誠意を持った謝罪を入れてトラブルにならないようにフォローを入れましょう。病気以外のドタキャンは事前に決めている大切なことをキャンセルすることなるので、相手の親に非常識に思われます。相手を大切に思うなら絶対に避けましょう。仕事やそのほかの予定の調整と体調管理もしっかりおこないドタキャンを防ぎましょう。

食事や宿泊を勧められた場合

食事はお誘いされても一度は辞退するのがマナー。手間を取らせてしまい申し訳ない旨を伝えて断りましょう。ただ、すでに食事を準備されている場合はいただくことにします。その際には「用意していただいてありがとうございます」とお礼を伝えることを忘れずに。遠方の実家に挨拶に行く場合は自分の宿泊先は自分で用意しておくことがマナーです。どうしてもと言われても「すでに予約をしているので」とご厚意を次回に受け取れせていただくと丁重に断ることが無難です。

結婚を反対されたとき

反対されるとつい、なぜ反対するのか?理由を聞きたくなります。食い下がらないで気持ちを落ち着かせ、結婚の話を一度持ち帰らせてもらうと伝えることがスマートです。自分がいない場で彼(彼女)から親に反対の理由を聞いてもらいましょう。理由はさまざまあると思うので、早く解決しようとせずに時間をかけて親の不安を解消していきましょう。態度を悪くすることなく、謙虚な姿勢で「本日はお時間を作ってもらいありがとうございました」と帰り際もお礼を伝えます。

結婚の挨拶のマナーとトラブル対応のまとめ

結婚の挨拶で一番の目的は、結婚を考えた二人が自分たちの親に結婚の承諾を得ることです。特に初対面の場合は自分のことを知ってもらう大事な時間です。訪問マナーやルールを知り、それを守ることを心がけて行動しましょう。当日トラブルやイレギュラーなことが起きた場合は時間を作ってくれた相手の親に対して誠意をもって対応することで状況をカバーできます。結婚の挨拶はその後の結婚そのものに大きく関わってきます。挨拶する前にしっかり準備を整えて自分らしい結婚報告ができるとよいですね。

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