思いを込めた花嫁の手紙【再婚・晩婚・パパママ婚・授かり婚】例文

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花嫁の手紙には、それぞれの思いが詰まっています。「ありがとう」や「あのときはごめんね」など、結婚式を挙げる状況やタイミング、花嫁の立場によって伝えたい言葉は変わってきます。それぞれ違うからこそ、どのように手紙を書いていったらよいのか悩んしまう方も多いでしょう。どのように書いたら相手やゲストに伝わりやすいのか、花嫁の状況によって書き分けた例文をご紹介します。

花嫁の手紙の基本構成

花嫁の手紙©Eerik – iStock.com

基本の構成は大きく分けて
・書き出し
・エピソード
・結び
になります。手紙を書くにあたって構成を知っていることで、流れがつかみやすくなります。

書き出し

まずは、「前置き」といわれる両親への呼びかけの「お父さん、お母さん」という言葉や、ゲストへの挨拶やお断りの「手紙を読むことをお許しください」という言葉で始めていきます。次に、ご両親への感謝の気持ちや手紙を書こうと思った理由など、エピソードに繋がる言葉を伝えていきます。

エピソード

感謝の気持ちを伝えたい方とのエピソードを伝える部分になります。両親や家族との思い出を振り返りながら感謝を伝えるとよいでしょう。エピソードだけではなく、「幸せになります」という未来への決意など前向きな気持ちを伝えることで、両親も安心できます。

結び

最後に、もう一度感謝の気持ちを込めて締めくくりの「これからもよろしくお願いします」という言葉を伝えます。両親の他、新郎の両親やゲストに向けた感謝の言葉も盛り込むのもおすすめです。

花嫁の手紙を書く前に

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3~4分程度に収まるように

花嫁の手紙は長すぎてもよくありません。長すぎてしまうとゲストも飽きてしまい、せっかくの花嫁の手紙が台無しになってしまいます。聞いている人が気持ちよく聞ける長さといわれる時間の3~4分程度、文字にすると600~800字が目安です。長くなりすぎないよう、書きたいことをいくつか用意してその中から一つエピソードを選ぶのがおすすめです。事前に読む練習をしておくと、どのくらいの長さになるか確認することができるので安心です。

落ち着ける場所で書く

花嫁の手紙は思い出を振り返りながら書いていくものになるため、ご自身がゆったりとできる環境の中で書くことがおすすめです。気持ちを落ち着けることで、誰に向けて書くのか、何を伝えたいのかを明確にすることができるでしょう。

花嫁の手紙【再婚・晩婚・パパママ婚・授かり婚】文例

授かり婚の場合

皆さま、本日はお忙しい中、私たちの披露宴にご列席いただきありがとうございます。
この場をお借りしまして、私を育ててくれた両親への感謝の手紙を読ませていただきます。
お父さん、お母さん、◯年間大切に育ててくれて本当にありがとう。
 
私は幼い頃から甘えん坊で、小学生になってもお父さん、お母さんといっしょに寝ていたのを覚えています。そんな甘えん坊の私も、4月には子どもが生まれ母親になります。妊娠の報告をしたとき、驚きながらも喜んでくれたこと本当に嬉しかった。これからは、私もお母さんのように優しく、お父さんのようにしっかりとした親になれるよう頑張ります。
お父さん、お母さん、そして〇〇さんのお義父さんお義母さん、私たちの結婚を許してくれてありがとうございました。まだまだ未熟な私なのでこれからいろいろお世話になると思いますが、今までとかわらず温かく見守っていてください。
 
これからは◯◯さんと二人力を合わせて、お父さん、お母さんに負けないくらいの幸せな家庭を作っていきたいと思います。お腹の子と3人、これからもよろしくお願いいたします。

授かり婚の場合、ゲストが妊娠していることを知らない可能性があります。結婚式で報告するかどうかは両家できちんと話し合ったうえで、手紙の内容に妊娠していることを書くのか決めましょう。

パパママ婚・ファミリー婚の場合

本日はお忙しい中、私たちの披露宴にご列席いただきありがとうございます。
この場をお借りして、お父さんとお母さんに伝えたい言葉があります。
お父さん、お母さん、今日というこの日を娘と共に迎えられたのは、お二人のおかげです。今まで私を大切に育ててくれて本当にありがとう。
 
学生時代は、お父さんにもお母さんにも反抗的で、ひどいことを言ったこともありました。あんなに反抗していたのに、いつも優しく話しかけてくれたお父さん、お母さん。変わらず接してくれる二人が本当はすごく大好きでした。あのときは素直になれずにごめんね。
今では私も母親になり、子育てをすることで、お父さんもお母さんの愛情の深さを知ることができました。そして、こんなに子育てって大変なんだと身をもって感じ、二人には感謝の気持ちでいっぱいです。これからは、お父さんとお母さんがしてくれたことを、今度は私が娘にしていく番です。お父さんとお母さんのように、優しく、時には厳しくできる親を目指して娘を育てていきたいと思います。
 
そして、〇〇さんのお義父さん、お義母さん。どうかこれからも私たち3人家族をあたたかく見守ってください。よろしくお願いいたします。

ファミリー婚といっても、伝えることは変わりありません。しかし、親になって改めて感じたこともあると思います。その気持を素直に伝えるのがよいでしょう。

晩婚の場合

皆様、本日は、私たちのためにお集まりいただき誠にありがとうございます。
こうして、皆さんに見守られながら素敵な結婚式を迎えられて大変嬉しく思います。
お父さん、お母さん、39年間本当にお世話になりました。長い間、心配掛けちゃったね。〇〇さんという素敵なパートナーと巡り合え、ようやくこの日を迎えることができました。
 
お父さんとお母さんのように、早く結婚したい!と幼い頃から言っていたのを今でも鮮明に
覚えています。ですが大人になり、大好きな仕事に就け、毎日充実した生活を送っていた私は結婚を考えることがなくなり、気づけば40歳手前になっていました。
最初は「結婚はいつするの?」と言っていた二人ですが、次第に「私たちの面倒を見てくれるのね」と変わり、ますます甘えてしまいました。お父さんは「お前の人生なんだから、結婚にとらわれず好きなように生きなさい」と言ってくれていたけど、この歳まで結婚せずに、お父さんとお母さんには心配かけたと思います。結婚が決まって実家に報告に行ったときは、お母さんは、自分のことのように喜んでくれたね。それがすごく嬉しかった。お父さん、お母さん、私を育ててくれてありがとう。長い間心配かけちゃったけれど、これからは安心してね。〇〇さんと幸せになります。
 
私たちの新しい出発を、みなさまに祝福していただき、本当に感謝しています。この気持ちをいつまでも忘れず、二人で助け合っていこうと思います。まだまだ未熟な私たちですが、これからもご指導のほどよろしくお願いいたします。

晩婚の場合、年齢は必ず触れなくていけないわけではありません。ご自身の気持ちや、両親に心配かけてしまったことや感謝の気持ちをきちんと伝えられる文章にしましょう。

再婚の場合

本日は、ご多忙のところ私たちの披露宴にご列席いただき誠にありがとうございます。
私ごとではございますが、この場をお借りしまして両親への感謝の手紙を読ませていただくことをお許しください。
今日という日を迎えられたのはお父さん、お母さんのおかげです。
 
幼い頃からよく風邪を引いて、お父さんやお母さんに心配をかけていた私。大人になってからも心配をかけさせてしまったことが何度もありました。そんなとき、お父さんとお母さんはずっと傍で支えてくれました。本当に本当に感謝しています。
そのおかげで、私は今、〇〇さんという素敵な人に出会い、新たな家庭を築けることができることを嬉しく思っています。これからは、お父さんとお母さんのような夫婦になれるよう頑張っていきます。
そして、〇〇さんのお義父さん、お義母さん、こんな私を新しい家族に迎い入れてくださり本当にありがとうございます。お二人の優しい気持ちに本当に感謝しております。至らないことが多い私ですが、どうかこれからもよろしくお願いいたします。
 
最後に、お父さん、お母さん、たくさん心配かけてごめんね。たくさん遠回りをしてしまった私だけれど、幸せになります。長い間ありがとうございました。

再婚の場合、「再婚」ということを強調した内容になってしまうと雰囲気が重くなってしまうことがあります。マイナスなイメージにつながりやすい言葉は避け、心配させてしまったことへのお詫びや、両親、新郎の両親への感謝の気持ちをきちんと伝えるようにしましょう。

思いを込めた花嫁の手紙【再婚・晩婚・パパママ婚・授かり婚】例文まとめ

花嫁の手紙に込められた思いは、人それぞれです。どのように感謝を伝えてよいのかわからないという花嫁も、一番大切なのは、自分の言葉で伝えること。例文を参考にしながら自分らしくアレンジしてみてください。

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