日本の結婚式でもガータートスはOK?由来・やり方・注意点まで

ガータートス© iStock.com/Daniil Borovskikh

国際結婚をした筆者の友人が結婚式でガータートスを行いました。日本の結婚式ではあまりない演出だったので、結構盛り上がりましたよ♪日本で取り入れるのは少し勇気がいるが……海外の結婚式では珍しくないガータートス。そのやり方やアイデア、成功のコツなどをご紹介します。

結婚式で行うガータートスとはどんな演出?

ガータートスとはどんな演出?© iStock.com/Thurtell

海外の結婚式で新郎が行う「ガータートス」。日本では馴染みのない演出の一つです。どんなもか見ていきましょう。

そもそもガーターとは?

ガータートスのガーターとは、「ガーターリング」のことを指します。「ガーターリング」とは、太ももまでの長さのストッキングがずり落ちないように、女性が使用するストッパーのことです。ガータートスで使用するものを「ガーターベルト」という人もいますが、正式的にはガーターベルトは腰から伸びたストッパーの事であり、こちらはガータートスでは使用しません。ガータートスで使用するのは、輪っかになった「ガーターリング」です。

ガータートスとは?

ガータートスとは、結婚式で新郎が新婦のガーターリングを外して投げる演出になります。女性が行う「ブーケトス」の男性バージョンです。

ガータートスにはどんな意味があるの?

ガータートスの意味© iStock.com/Rawpixel

結婚式では、花嫁が投げたブーケを受け取った女性が、次に結婚をするという言い習わしがあります。世界の幅広い国の結婚式で行われている演出の一つで、日本でもブーケトスやそれに変わる演出を行う花嫁さんも多いでしょう。

それと同じで、新郎が投げたガーターを受け取った男性が、次に結婚をするという言い習わしがあります。ガータートスのやり方は少し刺激的なので、ブーケトスほど日本では浸透していませんが、海外の結婚式では結構一般的に行われる定番の演出です。簡単に言えば、ガータートスは「幸せのおすそ分け」という事になります。幸せのおすそ分けなので、結婚式では未婚の男性陣が我先にと、ガーターをゲットしに奮闘します。

ガータートスの由来や歴史

結婚式の前日に新郎の友人がふざけて寝室に入り、ガーターベルトを盗んだことが由来になっているそうです。そこから新婦のガーターが縁起物とされ、結婚式になるとそれを奪いにくる男性陣から新婦が逃げるために投げたのが、この儀式の始まりだと言われています。そこから、新婦ではなく新郎が投げるのが一般的になり、現代まで受け継がれています。

ガータートスのやり方

ガータートスのやり方© iStock.com/Dutko

大人な演出と言われる「ガータートス」のやり方を見ていきましょう。

本格的なガータートスのやり方

新郎が新婦のドレスの中に潜り込んで、口でガーターリングを外して投げます。この際に新婦の足を露出させて、いかに刺激的に外せるかで、場の盛り上がりが変わります。新婦は椅子に立っている場合もあれば、椅子に座っている場合もあります。

低刺激でやりたい方には

日本で取り入れるにはガータートスは少し刺激が強すぎますよね。上記の本格的なやり方でなく、もう少し低刺激で取り入れる方が良いでしょう。例えば新婦の足は露出させないとか、口ではなく手で外すとか、少しオブラートに包んだやり方のほうが日本では受け入れやすいと思います。

使うのは新婦の左足のガーターリング

新婦は両足にガーターリングをするのが一般的ですが、基本的に外してガータートスをするのは左足のみになります。右足のガーターリングは生れてきた赤ちゃんのヘアバンドにするのが一般的だそうです。

ガータートスを行うタイミング

ガータートスのタイミングは、ブーケトスのタイミング同様、挙式の後が一般的です。

ガーターリング選び

ガータートスで使用するガーターリング選びも、意味を込めて選ぶと良いですよ♪投げなかった方は将来赤ちゃんのヘアバンドにもなるので、できれば可愛いデザインがおすすめ。

サムシングブルーを取り入れたガーターベルト

結婚式では「何か青いもの」を身に着けると、幸せが続くと言われています。青いものをガーターベルトに取り入れる花嫁さんも多いです。

ガーターリング© iStock.com/iiievgeniy

「ご縁ありますように」赤のガーターベルト

「運命の赤い糸」があるように、赤は縁を繋ぐ色。幸せの縁がガータートスを受け取った方にも伝わりますように、願いを込めて。

赤のガーターベルト© iStock.com/Yuliya Shauerman

ウエディング用のガーターベルト

結婚式向けデザインのガーターベルトも販売されていますよ。こういうのも可愛いですね。

ウエディング用のガーターベルト© iStock.com/rilueda

日本の結婚式ではガータートスは難しい?みんなの声

昔から日本では、あまり人前で男女がいちゃつくという文化がありません。最近では海外の文化も入ってきて緩くなってきましたが、それでも結婚式ですらゲストの前でキスを躊躇うカップルも多くいます。また、厳かな雰囲気を大事にする日本の結婚式には、さまざまな厳しいマナーが存在するのも事実。そんな中で、ガータートスを受け入れられる人はまだまだ少ないでしょう。

「見ているこっちが恥ずかしい」「下品、気持ち悪い」「ガーターなんてもらってどうする?」「一部の男子しか盛り上がらない」という意見もあります。ガータートスの意味を知らない人も多いので、そんな中で結婚式でガータートスを行うと失敗をするでしょう。特に年配の方からは冷たい目を向けられます。

ガータートスを行う際には、ゲスト層に配慮をすることをおすすめします。国際結婚などの場合は、日本人側の親族には事前に演出内容の説明をしておくと良いでしょう。

ガータートスは二次会におすすめ

上記で記載したように、日本の結婚式ではまだまだガータートスを取り入れにくい文化があります。ガータートスを行うのにおすすめのなのは「結婚式の二次会」。友人のみで楽しく行う二次会なら、珍しいガータートスの演出も盛り上がるでしょう♪

ガータートスは国際派なお二人にぴったり

結婚式の楽しい演出の一つとしてガータートスを取り入れるカップルもいれば、国際結婚でどちらかの伝統文化として取り入れるカップルもいると思います。日本ではまだまだ受け入れられていない演出ですが、ゲストに意味をしっかりとお伝えすれば、盛り上がるはずです。

結婚式では女性だけでなく、男性ゲストも幸せのおすそ分けが欲しいはず。日本風にアレンジして、低刺激のガータートスとして取り入れるのもありですよ。

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