「報告しない」選択肢もあり!SNS別に結婚報告の対策と文例

SNS別に結婚報告©Wedding photography – shutterstock.com

大部分の人がSNSを複数使い分ける時代になりました。結婚報告をSNS上で一斉に行うことは一般化し認知度も高くなっています。しかし報告の仕方には大切な関係性を維持する上で順番と段取りがあり、社会に強く根付いています。拡散力の強いSNSだからこそ、自分の手を離れるプライベートな情報に注意が必要的です。

現在のSNSを利用した結婚報告とは

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SNSを複数利用している人が多い

今や利用していない人が珍しいほど、ほとんどの人々がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用しています。SNSによっては複数のアカウントを持つことができるサービスもあるため、アカウントごとに友人を分けている人も多いのではないでしょうか。また、SNS別に機能の特性を生かして投稿内容を変えることが一般的になってきているため、サービスによって友人やフォロワーが違うという人も多いでしょう。

SNSでの結婚報告のメリットデメリット

結婚の報告は本人にとっては喜びの報告です。一度に多くの人に、結婚の感動や感謝を伝え、祝福のコメントや「いいね」を受け取ることができますし、遠く離れた友人と喜びを分かち合うことが可能です。
ただ、立場が違う人から見れば、受け止め方にナイーブな側面があることを忘れてはいけません。特にSNSで一度に多くの人に情報を発信するということは、同じ内容・同じ文章でも受け手側の受け止め方が、意図したものとまったく変わってしまうリスクがあります。そして一度自分の手を離れた情報について、簡単にフォローできないことが多いということ。場合によっては思わぬトラブルを引き起こすことも十分考えられます。
投稿前にそのリスクをきちんと理解して、SNS別に投稿内容の対策を取り、気持ちよく嬉しい報告をしましょう。

結婚報告をSNSに投稿する前に

両親・兄弟・大切な友人・仕事の上司・同僚・関係者など、「結婚を報告しなければいけない人」に対して報告はすべて済んでいますか?
結婚の報告で一番トラブルになりやすいのは、報告すべき人に話が伝わっていないまま、他の誰かから結婚を伝えられてしまうことです。結婚は自分のライフスタイルを大きく変える出来事。そのため、人生にかかわる重要度が高い人に報告の優先順位をつけ、報告をするのがマナーです。
SNSで結婚報告をしてしまうと、不特定多数にその情報が拡散される機能によって、自分が思っている以上の速度で知り渡ります。SNSで結婚報告をするのは、必ず「自分が関係性を大切にしたい人」全員に、個別の報告が済んでからにしましょう。

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結婚報告はSNSごとに内容と公開範囲を使い分けを

現在日本で主流になっているSNSでは、サービスごとにユーザーの質や感じ方、拡散の仕方に特色があります。そのため、同じ結婚報告でもSNSごとにフォローしてくれているユーザーが「どう感じるか」「どう見ているか」を意識して、内容を考える必要があります。サービスによっては投稿範囲を変えることも可能なので、効果的に使用しましょう。

結婚報告をSNSでする際の注意点

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結婚報告のタイミング

大事な人すべてに報告が済んでいることを考え、「入籍後」または「結婚式が終わった後」がベストのタイミングです。

連投はしない

喜びのあまりハイテンションで連投することはNG。サービスによっては自分の投稿で他のユーザーのタイムラインが埋まってしまうことも考慮に。

いきなり姓を変えない

報告と同時にプロフィール欄やアカウントの姓を変える人が多いのですが、できれば報告後しばらくしてからのほうが無難です。

画像は厳選する

画像は厳選しまょう。特に画像掲載で気を付けなければならない点は次の内容です。

個人情報の流出

婚姻届けアップで個人情報が流出するケースや、ゲストで来てくれた友人や子供の顔が許可なくアップされているなど。

スキンシップ

キスなどスキンシップが多めの写真は「不快」、よくて「興味がない」と比較的後ろ向きにとらえられてしまうことが多いため、公開範囲・投稿する媒体を見極めましょう。

ブランドネーム

指輪・ドレス・アクセサリー・会場などの画像で、ブランドネームがわかった瞬間に受け手側はシビアな見方をしているケースが多いです。ブランドを知らせるのはそれを知りたいニーズがあるSNSを選んだほうが無難です。

テキストの長さ

感動や喜びや大切な人への感謝など、さまざまな思いをテキストで綴りたくなるところです。が、SNSは長い文章自体、グルメや趣味などあたりさわりない投稿内容だったとしても、内容に客観的な面白さや実用性がなければ嫌厭される傾向にあります。長文アップはSNSではリスクが高いのです。そのため、長いテキストをアップしたい場合は

・ブログへ誘導する。
・長文をいくつかのセンテンスに分け、日をまたいで投稿する。
・途中にメリハリ、最後にオチをつける。

など、読み手への読みやすさの配慮をすることも大切です。

SNSで結婚報告をしない選択も

「SNSで結婚の報告はしない」という人が半数以上を占めている、というアンケート結果があります。結婚を知らせる必要がある人には、個人的に直接伝えていることが多いため、SNSでの結婚報告に必要性を感じない、という人は多いのです。実際、「SNSトラブル」として無用なもめごとや思ってもいなかったトラブルが起こる理由は、SNSが不特定多数に情報を発信・拡散してしまう機能があるためです。投稿前に「SNSで結婚を報告・発信する必要が本当にあるのか」を一度冷静に考える視点も、現在は求められています。

Facebook・LINEの結婚報告の注意点と文例

Facebook・LINEで結婚報告する際の注意点

結婚報告で一番配慮が求められるのがFacebook・またはLINEのタイムライン上での結婚報告。というのも「ほぼ実名」で、「見ている人がリアルに知り合い」であるということ。
機能面でも、拡散機能を細かく制限指定しないと、知り合いを通じて情報が拡散しやすいため、思わぬところで思わぬ人が見ているというケースがあります。

・報告はできるだけあっさりした、誰が見ても内容を誤解されない、フォーマルな報告内容を心がけましょう。
・テキスト、画像でプライベートな内容をアップする場合は「友達限定公開」や公開できる人を指定するなど拡散に注意を。一緒に写っている人の顔は消すか、全員に掲載OKか了承を得て掲載を。

結婚報告の文例

文例1:一般的な結婚式のSNS報告の例文
この場を借りてご報告します。先日、ささやかながら結婚式を挙げました。
参列してくださった皆様、本当にありがとうございます。
今まで、いろいろな人と出会って、支えられて、ここまで来ることができたんだな…としみじみ感じて、たくさんの思い出が走馬灯のように。
新しいお父さんお母さん、夫〇〇さんの友達にも温かく迎えていただくことができ、本当に感謝です。たくさん仲良くさせてください。
そしてこれからも、皆様と変わらぬお付き合いを、どうぞよろしくお願いいたします。

文例2:仕事上でSNSを活用している人の結婚報告の例文
昨日入籍しました。この場を借りて、簡単にご報告まで。
結婚式は行わないのと、仕事は旧姓のまま続けさせて頂きますので、特に何か変わることはないのです。が、さりげなく引っ越しました。
新住所は追って、諸関係者様にお知らせさせていただきます。
お祝いなどの気遣いは一切無用なので、打ち合わせで会った時におごってください。嘘です。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

Instagramの結婚報告の注意点

一時期芸能人やセレブが結婚報告を自身のInstagramで行ったため、Instagram内では空前の結婚報告ブームに。Instagramは画像中心のSNSのため、キャプションで多くを語らずとも、ライトに投稿できるという手軽さがあります。また、ハッシュタグをつけることでフォロワー以外に見てもらう範囲が多く広がるため、見ず知らずの人からも祝福されやすく、Instagram用に特別に「結婚しました」のフォトを用意する人も多いです。とても結婚報告がしやすいSNSとも言えます。
Instagramは複数のアカウントを持つことができるため、結婚式にまつわるさまざまなフォトを投稿するための専用アカウントを持つ人も多くいます。結婚式の準備などの情報交換用のため、そちらで仲良くなったフォロワーに向けて、喜びを報告できます。

・別のアカウントの投稿でも、ハッシュタグをつければ拡散され人目に触れやすくなります。本人もそうですが、ゲストや友人の個人情報流出には十分注意してくたざい。
・画像メインのSNSのため、キャプションで言葉を尽くしても、フォロワーは読み飛ばしている可能性があります。一目見たときに誤解を招くような写真は控えましょう。

Twitterの報告の注意点

Instagramとおなじく、芸能人やセレブのSNS結婚報告ブームで2017年に「結婚報告」がトレンド入りしたほど。140文字という限られた文字数で、Instagram同様ライトな感覚で結婚報告ができますが、タイムラインの進みが非常に早く、フォロワーが閲覧したかどうかも分からないため、本当に単なるつぶやきで終わってしまう可能性も。そもそもtwitterのユーザー特性として、他人の幸せな発言には反応が薄い部分があります。結婚報告のサブツール的な役割や、誰かと喜びを分かち合いたいと期待するのであれば、FacebookやInstagramのほうが適しています。
また、誰も見ていないだろうと、うっかりつぶやいた皮肉やエッジの利いた一言が、思わぬ意図にとられ一気に拡散され炎上しやすいのもtwitterの特性。気を付けましょう。

結婚報告をSNSに投稿する際の注意点と例文まとめ

SNSでの結婚報告は増えていますが、それはあくまでサブツールとしての役割です。
本当に大切な人や今後も付き合いを望んでいる人に関しては、関係性を大切にするために直接自分の口から、またはメールやメッセージ機能で、個別に報告しましょう。SNSで報告するのは、大切な人たちに報告が済んでから。できれば入籍、結婚式が済んでからのタイミングがベストです。
SNSごとにサービスやユーザーに特性があります。報告内容や画像に関しては、SNSごとに変えていくのがベストです。また、SNSで本当に結婚の報告すべきか、一度冷静になって考えるのも一案です。

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